【解剖学問題23 脈管系 その3(問題編)】
問題01: 血管について正しい記述はどれか。
1.動脈の中膜には発達した平滑筋がある。
2.毛細血管内皮は単層立方上皮である。
3.下肢の動脈には弁がある。
4.静脈は動脈に比べて壁が厚い。
問題02: 脳の血管系について正しい記述はどれか。
1.前大脳動脈は脳底動脈の枝である。
2.中大脳動脈は椎骨動脈の枝である。
3.前交通動脈は総頸動脈の枝である。
4.後交通動脈は内頸動脈の枝である。
問題03: 鎖骨下動脈で栄養されない器官はどれか。
1.脳
2.甲状腺
3.僧帽筋
4.心臓
問題04: 動脈とその分布域との組合せで正しいのはどれか。
1.腹腔動脈-------胃
2.上腸間膜動脈---直腸
3.腎動脈---------精巣
4.下腸間膜動脈---卵巣
問題05: 肝臓をバイパスし胎児の臍静脈血を下大静脈に導くのはどれか。
1.動脈管
2.静脈管
3.卵円孔
4.肝円索
問題06: 心臓の刺激伝導系で誤っているのはどれか。
1.房室結節は右心房にある
2.洞房結節は心臓のペースメーカである
3.房室結節の刺激は心房筋を興奮させる
4.プルキンエ線維は刺激を心室筋に伝える
問題07: 大動脈弓から直接分枝する動脈はどれか。
1.右総頚動脈
2.左腋窩動脈
3.腕頭動脈
4.肺動脈
問題08: 門脈に流入しないのはどれか。
1.左腎静脈
2.脾静脈
3.上腸間膜静脈
4.左胃静脈
問題09: 次の文章のうち誤っているのはどれか。
1.胸管は左の静脈角に注ぐ
2.左右の頚リンパ本幹は左右の頭頚部からおのおのにリンパを集める。
3.腸リンパ本幹は骨盤内臓、下肢からのリンパを集める。
4.腰リンパ本幹は左右が合流して乳ビ槽に注ぐ。
問題10: 腹腔動脈からの枝でないのはどれか。
1.下腸間膜動脈
2.脾動脈
3.総肝動脈
4.左胃動脈
2009年12月9日水曜日
【解剖学問題23 脈管系 その3(解答編)】
【解剖学問題23 脈管系 その3(解答編)】
問題01: 1
解説:1 : 動脈の壁は内側から内膜,中膜,外膜の3層からなる。静脈も層構造は同じ。
問題02: 4
解説:1:前大脳動脈・2:中大脳動脈・4:後交通動脈は、共に内頸動脈の枝である。
問題03: 4
解説:心臓を栄養するのは上行大動脈から左右に分岐する冠状動脈である。
問題04: 1
解説:1:腹腔動脈は,腹大動脈より起こる臓側枝で第12胸椎より第1腰椎の高さで起こる。腹腔動脈は,左胃動脈・総肝動脈・脾動脈の3枝に別れて,胃および膵臓・肝臓・脾臓・十二指腸に分布し栄養する。
2:上腸間膜動脈は,腹大動脈から起こり,小腸間膜に入って膵臓・十二指腸・空腸・回腸・盲腸・結腸半分に分布し栄養する。
3:腎動脈は, 上腸間膜動脈起始部の下で第2腰椎の高さで腹大動脈より出る1対の動脈で腎門より腎臓に入る。
4:下腸間膜動脈は,第3腰横の高さで腹大動脈より起こり,左下方に向かい,結腸間膜に入り下行結腸・S状結腸・直腸を栄養する。
問題05: 2
解説:胎児循環は、出生後の循環とは著しく異なっている。肝臓をバイパスして臍静脈血を下大静脈に導くのは、2:静脈管(アランチウス管)である。臍静脈は、胎児の体内に入ると肝鎌状間膜の後縁中を経て肝臓下面に達し2枝に分かれる。1枝は、肝臓下面より直接に下大静脈に注ぐ静脈管。他の1枝は、門脈より肝臓内に入り、肝静脈を経て下大静脈に注ぐ。
問題06: 3
解説:洞房結節が発した刺激が心房筋を興奮させる。
房室結節の刺激はヒス束、右脚・左脚、プルキンエ線維を経由して心室筋へと伝わる。
問題07: 3
解説:大動脈弓から直接分岐するのは右は腕頭動脈、左は左総頚動脈、左鎖骨動脈である。
1:右総頚動脈は、3:腕頭動脈より分岐する。左右鎖骨下動脈の続きが、2:左右腋窩動脈である。4:肺動脈は右心室より出て肺に行く動脈である。
問題08: 1
解説:左右の腎静脈は下大静脈に直接流入する。
問題09: 3
解説:骨盤内臓、腎臓、副腎からのリンパを集めるのは腰リンパ本幹である。腸リンパ本幹は骨盤内臓以外の腹部内臓からリンパを集める。
問題10: 1
解説:腹腔動脈の分枝は総肝動脈・左胃動脈・脾動脈。下腸間膜動脈は腹大動脈の枝である。
問題01: 1
解説:1 : 動脈の壁は内側から内膜,中膜,外膜の3層からなる。静脈も層構造は同じ。
問題02: 4
解説:1:前大脳動脈・2:中大脳動脈・4:後交通動脈は、共に内頸動脈の枝である。
問題03: 4
解説:心臓を栄養するのは上行大動脈から左右に分岐する冠状動脈である。
問題04: 1
解説:1:腹腔動脈は,腹大動脈より起こる臓側枝で第12胸椎より第1腰椎の高さで起こる。腹腔動脈は,左胃動脈・総肝動脈・脾動脈の3枝に別れて,胃および膵臓・肝臓・脾臓・十二指腸に分布し栄養する。
2:上腸間膜動脈は,腹大動脈から起こり,小腸間膜に入って膵臓・十二指腸・空腸・回腸・盲腸・結腸半分に分布し栄養する。
3:腎動脈は, 上腸間膜動脈起始部の下で第2腰椎の高さで腹大動脈より出る1対の動脈で腎門より腎臓に入る。
4:下腸間膜動脈は,第3腰横の高さで腹大動脈より起こり,左下方に向かい,結腸間膜に入り下行結腸・S状結腸・直腸を栄養する。
問題05: 2
解説:胎児循環は、出生後の循環とは著しく異なっている。肝臓をバイパスして臍静脈血を下大静脈に導くのは、2:静脈管(アランチウス管)である。臍静脈は、胎児の体内に入ると肝鎌状間膜の後縁中を経て肝臓下面に達し2枝に分かれる。1枝は、肝臓下面より直接に下大静脈に注ぐ静脈管。他の1枝は、門脈より肝臓内に入り、肝静脈を経て下大静脈に注ぐ。
問題06: 3
解説:洞房結節が発した刺激が心房筋を興奮させる。
房室結節の刺激はヒス束、右脚・左脚、プルキンエ線維を経由して心室筋へと伝わる。
問題07: 3
解説:大動脈弓から直接分岐するのは右は腕頭動脈、左は左総頚動脈、左鎖骨動脈である。
1:右総頚動脈は、3:腕頭動脈より分岐する。左右鎖骨下動脈の続きが、2:左右腋窩動脈である。4:肺動脈は右心室より出て肺に行く動脈である。
問題08: 1
解説:左右の腎静脈は下大静脈に直接流入する。
問題09: 3
解説:骨盤内臓、腎臓、副腎からのリンパを集めるのは腰リンパ本幹である。腸リンパ本幹は骨盤内臓以外の腹部内臓からリンパを集める。
問題10: 1
解説:腹腔動脈の分枝は総肝動脈・左胃動脈・脾動脈。下腸間膜動脈は腹大動脈の枝である。
2009年12月2日水曜日
【解剖学問題22 生殖器 その2(問題編)】
【解剖学問題22 生殖器 その2(問題編)】
問題01: 正しいのはどれか。
1.尿道球腺は膣前庭に開口する。
2.陰茎には1対の陰茎海綿体がみられる。
3.膣壁にはよく発達した粘液腺が分布している。
4.前立腺は男女ともに尿道起始部にみられる。
問題02: 女性生殖器について誤っている記述はどれか。
1.卵巣は腹膜に包まれている。
2.卵管は腹膜腔に開口する。
3.子宮内膜は粘膜で構成される。
4.膣口は外尿道口の前方にある。
問題03: 卵胞について正しい記述はどれか。2つ選べ。
1.排卵後閉鎖卵胞となる。
2.卵巣の皮質に存在する。
3.成熟卵胞をグラーフ卵胞ともいう。
4.思春期に初めて出現する。
問題04: 前立腺の開口部があるのはどれか。
1.尿管
2.膀胱
3.尿道
4.精管
問題05: 生殖器について誤っている記述はどれか。
1.精巣は陰嚢中に位置する。
2.卵巣は骨盤腔に位置する。
3.精索は精嚢を支持する。
4.子宮円索は子宮を支持する。
問題06: 正しいのはどれか。
1.セルトリ細胞は男性ホルモンを分泌する。
2.精巣縦隔は左と右の精巣を分ける。
3.精子の産生は精上皮で行われる。
4.精巣の白膜は腹膜に由来する。
問題07: ライディッヒ細胞が存在する器官はどれか。
1.精巣上体
2.精巣
3.精管
4.精嚢
問題08: 生殖器について誤っている記述はどれか。
1.精子は精細管でつくられる。
2.ライディッヒ細胞はテストステロンを産生する。
3.射精管は前立腺を貫く。
4.精液は精子のみからなる。
問題09: 男性ホルモンを分泌する細胞はどれか。
1.精祖細胞
2.精子細胞
3.ライディッヒ細胞
4.セルトリ細胞
問題10: 誤っているものはどれか。
1.月経の際に子宮内膜の基底層が剥離する
2.子宮筋層は平滑筋よりなる
3.子宮は全体として前方に傾き、軽く前方に屈曲している
4.卵管は子宮底部に繋がっている
問題01: 正しいのはどれか。
1.尿道球腺は膣前庭に開口する。
2.陰茎には1対の陰茎海綿体がみられる。
3.膣壁にはよく発達した粘液腺が分布している。
4.前立腺は男女ともに尿道起始部にみられる。
問題02: 女性生殖器について誤っている記述はどれか。
1.卵巣は腹膜に包まれている。
2.卵管は腹膜腔に開口する。
3.子宮内膜は粘膜で構成される。
4.膣口は外尿道口の前方にある。
問題03: 卵胞について正しい記述はどれか。2つ選べ。
1.排卵後閉鎖卵胞となる。
2.卵巣の皮質に存在する。
3.成熟卵胞をグラーフ卵胞ともいう。
4.思春期に初めて出現する。
問題04: 前立腺の開口部があるのはどれか。
1.尿管
2.膀胱
3.尿道
4.精管
問題05: 生殖器について誤っている記述はどれか。
1.精巣は陰嚢中に位置する。
2.卵巣は骨盤腔に位置する。
3.精索は精嚢を支持する。
4.子宮円索は子宮を支持する。
問題06: 正しいのはどれか。
1.セルトリ細胞は男性ホルモンを分泌する。
2.精巣縦隔は左と右の精巣を分ける。
3.精子の産生は精上皮で行われる。
4.精巣の白膜は腹膜に由来する。
問題07: ライディッヒ細胞が存在する器官はどれか。
1.精巣上体
2.精巣
3.精管
4.精嚢
問題08: 生殖器について誤っている記述はどれか。
1.精子は精細管でつくられる。
2.ライディッヒ細胞はテストステロンを産生する。
3.射精管は前立腺を貫く。
4.精液は精子のみからなる。
問題09: 男性ホルモンを分泌する細胞はどれか。
1.精祖細胞
2.精子細胞
3.ライディッヒ細胞
4.セルトリ細胞
問題10: 誤っているものはどれか。
1.月経の際に子宮内膜の基底層が剥離する
2.子宮筋層は平滑筋よりなる
3.子宮は全体として前方に傾き、軽く前方に屈曲している
4.卵管は子宮底部に繋がっている
【解剖学問題22 生殖器 その2(解答編)】
【解剖学問題22 生殖器 その2(解答編)】
問題01: 2
解説:1:尿道球腺は、男性の生殖器に付属する腺で、尿道の隔膜部に開口。
2:陰茎の中には1対の陰茎海綿体とその下に無対の尿道を包む尿道海綿体とがある。陰茎亀頭は尿道海綿体に付属する。
3:膣壁には腺は存在しない。
4:前立腺は男性の精子以外の精液の大部分を分泌する腺で、その中央を尿道が貫き、その左右から射精管が貫き尿道に開いている。
問題02: 4
解説:1:子宮を包む腹膜は、側壁より子宮広聞膜として伸び出て、卵巣を前後から包み込んでいる。
2:卵管の内腔は、卵巣の近くで漏斗状に腹膜腔に向かって開いている。
3:子宮内膜は、粘膜で構成されている。粘膜上皮と固有層とからなる。
4:膣口は、外尿道口の後方に開口している。
問題03: 2、3
解説:1 : 排卵後の卵胞は赤体(出血卵胞)→黄体→白体と変化して終わる。閉鎖卵胞は,卵胞が成熟の途中で発育を停止したもので,大半の卵胞はこの運命をたどる。
2:卵巣は皮質と髄質が区別され, 髄質には卵巣を養う血管網が発達し,一方皮質には,種々の発育段階の卵胞が存在する。
3:成熟卵胞(グラーフ卵胞) の径は2~3mmに達する。
4 :新生児の卵巣には, 約40万個の原始卵胞が存在し, これが一次卵胞→二次卵胞→成熟卵胞と発育して,思春期から閉経期までの約35年間に, 400個前後の卵子を排卵する
問題04: 3
解説:前立腺は, 膀胱の下にあり栗の実ほどの大きさの腕である。分泌物は,薄いミルク様で弱アルカリ性を呈し,フォスターゼなどの蛋白分解酵素を含み尿道に開口する前立腺管より分泌される。
1:尿管は腎臓より尿を膀胱に送る管で,腎門より起こり膀胱に開口する。
2:膀胱は,尿管より送られた尿を一時的に蓄える袋状の器官で, 膀胱の下面で後方に尿管開口の2点と尿道開囗部の1点を結ぶ膀胱三角がある。
3:尿道は,尿を膀胱より体外へ送り出す管で膀胱から起こり, 前立腺より陰茎を貫き亀頭の先端に開口する。
問題05: 3
解説:1 :精巣とは,左右一対で陰嚢の中にあり,精子を産生する器官である。
2:卵巣は,母指頭大のやや扁平な楕円体で骨盤側壁の卵巣窩におさまっている。
3:精索とは,精管や血管・神経などを結組織で束ねた紐状のもので,鼠径輪を通じて腹腔に入る。 精嚢の支持は担わない。
4:子宮円索とは,子宮が後方に倒れないように前方に引く,紐状の靭帯で鼠径輪を通じて大陰唇の皮下に終わる。
問題06: 3
解説:セルトリ細胞は精管壁にあり、精上皮を支持するとともに精細胞に栄養を供給する。テストステロンなどの男性ホルモンを分泌するのは間細胞(ライディッヒ細胞)である。精巣縦隔は線維性被膜である白膜が精巣実質内に半球状に突出したもので、そこから放射状に精巣中隔を出し実質を200~300個の小葉に分けるもので、左右に分けるものではない。
白膜は線維性被膜であり、腹膜は透明な漿膜ででき、漿液を分泌する上皮だから、明らかに異なる組織である。
問題07: 2
解説:ライディッヒ細胞は精巣内の精細管と精細管の間を埋める間細胞のことである。テストステロン(男性ホルモン)を分泌し、精子の産生や二次性徴を促す。精巣で産生された精子は精巣上体に貯えられ精管を通って精管膨大部へ行き、精嚢からの分泌物(精子の栄養源)
と共に射精管から尿道に放出される。
問題08: 4
解説:いわゆる精液とは精巣で作られた精子が精路を通る間に、精嚢や前立腺、尿道球腺などの分泌液と混ざり合いできるものを指す。
問題09: 3
解説:ライディヒの間細胞は精巣の聞質にある内分泌細胞で、テストステロンなどの男性ホルモンを分泌する。
問題10: 1
解説:子宮内膜は2層(基底層と機能層)構造になっており、月経時に剥離し、体外に排出されるのは機能層である。
問題01: 2
解説:1:尿道球腺は、男性の生殖器に付属する腺で、尿道の隔膜部に開口。
2:陰茎の中には1対の陰茎海綿体とその下に無対の尿道を包む尿道海綿体とがある。陰茎亀頭は尿道海綿体に付属する。
3:膣壁には腺は存在しない。
4:前立腺は男性の精子以外の精液の大部分を分泌する腺で、その中央を尿道が貫き、その左右から射精管が貫き尿道に開いている。
問題02: 4
解説:1:子宮を包む腹膜は、側壁より子宮広聞膜として伸び出て、卵巣を前後から包み込んでいる。
2:卵管の内腔は、卵巣の近くで漏斗状に腹膜腔に向かって開いている。
3:子宮内膜は、粘膜で構成されている。粘膜上皮と固有層とからなる。
4:膣口は、外尿道口の後方に開口している。
問題03: 2、3
解説:1 : 排卵後の卵胞は赤体(出血卵胞)→黄体→白体と変化して終わる。閉鎖卵胞は,卵胞が成熟の途中で発育を停止したもので,大半の卵胞はこの運命をたどる。
2:卵巣は皮質と髄質が区別され, 髄質には卵巣を養う血管網が発達し,一方皮質には,種々の発育段階の卵胞が存在する。
3:成熟卵胞(グラーフ卵胞) の径は2~3mmに達する。
4 :新生児の卵巣には, 約40万個の原始卵胞が存在し, これが一次卵胞→二次卵胞→成熟卵胞と発育して,思春期から閉経期までの約35年間に, 400個前後の卵子を排卵する
問題04: 3
解説:前立腺は, 膀胱の下にあり栗の実ほどの大きさの腕である。分泌物は,薄いミルク様で弱アルカリ性を呈し,フォスターゼなどの蛋白分解酵素を含み尿道に開口する前立腺管より分泌される。
1:尿管は腎臓より尿を膀胱に送る管で,腎門より起こり膀胱に開口する。
2:膀胱は,尿管より送られた尿を一時的に蓄える袋状の器官で, 膀胱の下面で後方に尿管開口の2点と尿道開囗部の1点を結ぶ膀胱三角がある。
3:尿道は,尿を膀胱より体外へ送り出す管で膀胱から起こり, 前立腺より陰茎を貫き亀頭の先端に開口する。
問題05: 3
解説:1 :精巣とは,左右一対で陰嚢の中にあり,精子を産生する器官である。
2:卵巣は,母指頭大のやや扁平な楕円体で骨盤側壁の卵巣窩におさまっている。
3:精索とは,精管や血管・神経などを結組織で束ねた紐状のもので,鼠径輪を通じて腹腔に入る。 精嚢の支持は担わない。
4:子宮円索とは,子宮が後方に倒れないように前方に引く,紐状の靭帯で鼠径輪を通じて大陰唇の皮下に終わる。
問題06: 3
解説:セルトリ細胞は精管壁にあり、精上皮を支持するとともに精細胞に栄養を供給する。テストステロンなどの男性ホルモンを分泌するのは間細胞(ライディッヒ細胞)である。精巣縦隔は線維性被膜である白膜が精巣実質内に半球状に突出したもので、そこから放射状に精巣中隔を出し実質を200~300個の小葉に分けるもので、左右に分けるものではない。
白膜は線維性被膜であり、腹膜は透明な漿膜ででき、漿液を分泌する上皮だから、明らかに異なる組織である。
問題07: 2
解説:ライディッヒ細胞は精巣内の精細管と精細管の間を埋める間細胞のことである。テストステロン(男性ホルモン)を分泌し、精子の産生や二次性徴を促す。精巣で産生された精子は精巣上体に貯えられ精管を通って精管膨大部へ行き、精嚢からの分泌物(精子の栄養源)
と共に射精管から尿道に放出される。
問題08: 4
解説:いわゆる精液とは精巣で作られた精子が精路を通る間に、精嚢や前立腺、尿道球腺などの分泌液と混ざり合いできるものを指す。
問題09: 3
解説:ライディヒの間細胞は精巣の聞質にある内分泌細胞で、テストステロンなどの男性ホルモンを分泌する。
問題10: 1
解説:子宮内膜は2層(基底層と機能層)構造になっており、月経時に剥離し、体外に排出されるのは機能層である。
2009年12月1日火曜日
【解剖学問題21 内分泌 その2(問題編)】
【解剖学問題21 内分泌 その2(問題編)】
問題01: 精巣について正しいものを選べ。
1.男性ホルモンのことを一括してアルドステロンという。
2.男性ホルモンの分泌刺激は黄体化ホルモンの作用による。
3.ライディッヒ細胞は卵胞刺激ホルモンによって精子発生を促す。
4.セルトリ細胞は黄体化ホルモンの刺激によってテストステロンなどの男性ホルモンを分泌する。
問題02: 誤っているのはどれか。
1.甲状腺―――サイロキシン
2.膵臓―――インスリン
3.副腎皮質―――アドレナリン
4.卵巣―――エストロゲン
問題03: 次の文章のうち誤っているものはどれか。
1.副腎は後腹膜器官である。
2.副腎は表層の皮質と内部の髄質の2つの腺で構成されている。
3.副腎皮質はノルアドレナリンを分泌する。
4.副腎髄質はアドレナリンを分泌する。
問題04: 精巣で男性ホルモンを分泌する細胞はどれか。
1.ライディッヒ細胞
2.セルトリ細胞
3.精子細胞
4.精母細胞
問題05: 正しい組合せはどれか。
1.下垂体前葉―――バゾプレッシン
2.副甲状腺―――カルシトニン
3.副腎皮質―――アルドステロン
4.副腎髄質―――アンドロゲン
問題06: 束状帯があるのはどれか。
1.松果体
2.下垂体
3.副腎
4.卵巣
問題07: カルシトニンを分泌するのはどれか。
1.下垂体
2.松果体
3.甲状腺
4.上皮小体
問題08: パラトルモンの作用について正しいものを選べ。
1.血中のカルシウム値を低下させる。
2.基礎代謝を亢進させる。
3.生体時計に影響する。
4.カルシウムの腸管からの吸収を促進する。
問題09: 正しいのはどれか。
1.下垂体は篩骨のトルコ鞍の下垂体窩に位置する。
2.松果体は間脳下部に位置する。
3.副腎は腎臓の上部に位置する。
4.上皮小体は甲状腺の前面に位置する。
問題10: 精巣について正しいものを選べ。
1.男性ホルモンのことを一括してアルドステロンという。
2.男性ホルモンの分泌刺激は黄体化ホルモンの作用による。
3.ライディッヒ細胞は卵胞刺激ホルモンによって精子発生を促す。
4.セルトリ細胞は黄体化ホルモンの刺激によってテストステロンなどの男性ホルモンを分泌する。
問題01: 精巣について正しいものを選べ。
1.男性ホルモンのことを一括してアルドステロンという。
2.男性ホルモンの分泌刺激は黄体化ホルモンの作用による。
3.ライディッヒ細胞は卵胞刺激ホルモンによって精子発生を促す。
4.セルトリ細胞は黄体化ホルモンの刺激によってテストステロンなどの男性ホルモンを分泌する。
問題02: 誤っているのはどれか。
1.甲状腺―――サイロキシン
2.膵臓―――インスリン
3.副腎皮質―――アドレナリン
4.卵巣―――エストロゲン
問題03: 次の文章のうち誤っているものはどれか。
1.副腎は後腹膜器官である。
2.副腎は表層の皮質と内部の髄質の2つの腺で構成されている。
3.副腎皮質はノルアドレナリンを分泌する。
4.副腎髄質はアドレナリンを分泌する。
問題04: 精巣で男性ホルモンを分泌する細胞はどれか。
1.ライディッヒ細胞
2.セルトリ細胞
3.精子細胞
4.精母細胞
問題05: 正しい組合せはどれか。
1.下垂体前葉―――バゾプレッシン
2.副甲状腺―――カルシトニン
3.副腎皮質―――アルドステロン
4.副腎髄質―――アンドロゲン
問題06: 束状帯があるのはどれか。
1.松果体
2.下垂体
3.副腎
4.卵巣
問題07: カルシトニンを分泌するのはどれか。
1.下垂体
2.松果体
3.甲状腺
4.上皮小体
問題08: パラトルモンの作用について正しいものを選べ。
1.血中のカルシウム値を低下させる。
2.基礎代謝を亢進させる。
3.生体時計に影響する。
4.カルシウムの腸管からの吸収を促進する。
問題09: 正しいのはどれか。
1.下垂体は篩骨のトルコ鞍の下垂体窩に位置する。
2.松果体は間脳下部に位置する。
3.副腎は腎臓の上部に位置する。
4.上皮小体は甲状腺の前面に位置する。
問題10: 精巣について正しいものを選べ。
1.男性ホルモンのことを一括してアルドステロンという。
2.男性ホルモンの分泌刺激は黄体化ホルモンの作用による。
3.ライディッヒ細胞は卵胞刺激ホルモンによって精子発生を促す。
4.セルトリ細胞は黄体化ホルモンの刺激によってテストステロンなどの男性ホルモンを分泌する。
【解剖学問題21 内分泌 その2(解答編)】
【解剖学問題21 内分泌 その2(解答編)】
問題01: 2
解説:1:男性ホルモンはアンドロゲン。アルドステロンは副腎皮質ホルモンの電解質コルチコイドの一種。
3:セルトリ細胞が卵胞刺激ホルモンによって刺激を受け、精子発生を促す。
4:テストステロンなどの男性ホルモン分泌に関与するのはライディッヒ細胞。
問題02: 3
解説:副腎皮質のホルモンにはアルドステロン、コルチゾル、コルチコステロンなどがある。アドレナリンは副腎髄質から分泌される。
問題03: 3
解説:アドレナリンもノルアドレナリンも副腎髄質から分泌される。ただし、副腎髄質での分泌量はアドレナリンが大量で、ノルアドレナリンは少量である。
問題04: 1
解説:1:ライディヒの間細胞は精巣の聞質にある内分泌細胞で、テストステロンなどの男性ホルモンを分泌する。
2:セルトリ細胞は二.精巣の精細管の中の精上皮の間に点在する支持細胞で、精子形成細胞を保持し、またこれに栄養を与える。
3:精子細胞は変態して精子になる細胞である。
4:精母細胞は精祖細胞から通常の有糸分裂を行って分裂した細胞である、
問題05: 3
解説:1:バゾプレッシンは下垂体後葉から分泌される抗利尿ホルモンである。
2:カルシトニンは甲状腺の傍濾胞細胞から分泌されるカルシウム代謝ホルモンである。
3:アルドステロンは副腎皮質の球状帯から分泌される電解質コルチコイドで腎臓でのNa+の再吸収や水の再吸収の促進、K+の排泄を促進する。
4:アンドロゲンは副腎皮質の網状帯から分泌される副腎男性ホルモンである。
問題06: 3
解説:束状帯があるのは3:副腎皮質で、皮質の表層から球状帯、束状帯、網状帯の3層をなしていて、各々電解質(ミネラル)コルチコイド、糖質コルチコイド、性ホルモンを分泌・調整している。
問題07: 3
解説:カルシトニンを分泌するのは甲状腺の傍小胞細胞である。カルシトニンは骨と腎臓に作用して、血中のカルシウム値を低下させる。この作用は上皮小体ホルモンの作用と拮抗する。
問題08: 4
解説:パラトルモンは上皮小体ホルモンのことで、カルシトニンの作用に拮抗し、血中のカルシウム濃度を高める作用がある。骨からのカルシウムの動員、腎臓ではリン酸の排泄促進、カルシウムの腸管からの吸収を促進する。1はカルシトニン(サイロカルシトニン)のこと。3はメラトニン(松果体ホルモン)。
問題09: 3
解説:1:下垂体は、蝶形骨のトルコ鞍の中にある下垂体窩に位置している。
2:松果体は、間脳の底面から下垂している下垂体とは別に、間脳の背面から突出している。
3:副腎はヒトの場合、両側の腎臓の上部に帽子状に付着している。
4:上皮小体(副甲状腺)は、甲状腺の背面に存在する麦粒大の小体で通常4個認められる。
問題10: 2
解説:1:男性ホルモンはアンドロゲン。アルドステロンは副腎皮質ホルモンの電解質コルチコイドの一種。
3:セルトリ細胞が卵胞刺激ホルモンによって刺激を受け、精子発生を促す。
4:テストステロンなどの男性ホルモン分泌に関与するのはライディッヒ細胞。
問題01: 2
解説:1:男性ホルモンはアンドロゲン。アルドステロンは副腎皮質ホルモンの電解質コルチコイドの一種。
3:セルトリ細胞が卵胞刺激ホルモンによって刺激を受け、精子発生を促す。
4:テストステロンなどの男性ホルモン分泌に関与するのはライディッヒ細胞。
問題02: 3
解説:副腎皮質のホルモンにはアルドステロン、コルチゾル、コルチコステロンなどがある。アドレナリンは副腎髄質から分泌される。
問題03: 3
解説:アドレナリンもノルアドレナリンも副腎髄質から分泌される。ただし、副腎髄質での分泌量はアドレナリンが大量で、ノルアドレナリンは少量である。
問題04: 1
解説:1:ライディヒの間細胞は精巣の聞質にある内分泌細胞で、テストステロンなどの男性ホルモンを分泌する。
2:セルトリ細胞は二.精巣の精細管の中の精上皮の間に点在する支持細胞で、精子形成細胞を保持し、またこれに栄養を与える。
3:精子細胞は変態して精子になる細胞である。
4:精母細胞は精祖細胞から通常の有糸分裂を行って分裂した細胞である、
問題05: 3
解説:1:バゾプレッシンは下垂体後葉から分泌される抗利尿ホルモンである。
2:カルシトニンは甲状腺の傍濾胞細胞から分泌されるカルシウム代謝ホルモンである。
3:アルドステロンは副腎皮質の球状帯から分泌される電解質コルチコイドで腎臓でのNa+の再吸収や水の再吸収の促進、K+の排泄を促進する。
4:アンドロゲンは副腎皮質の網状帯から分泌される副腎男性ホルモンである。
問題06: 3
解説:束状帯があるのは3:副腎皮質で、皮質の表層から球状帯、束状帯、網状帯の3層をなしていて、各々電解質(ミネラル)コルチコイド、糖質コルチコイド、性ホルモンを分泌・調整している。
問題07: 3
解説:カルシトニンを分泌するのは甲状腺の傍小胞細胞である。カルシトニンは骨と腎臓に作用して、血中のカルシウム値を低下させる。この作用は上皮小体ホルモンの作用と拮抗する。
問題08: 4
解説:パラトルモンは上皮小体ホルモンのことで、カルシトニンの作用に拮抗し、血中のカルシウム濃度を高める作用がある。骨からのカルシウムの動員、腎臓ではリン酸の排泄促進、カルシウムの腸管からの吸収を促進する。1はカルシトニン(サイロカルシトニン)のこと。3はメラトニン(松果体ホルモン)。
問題09: 3
解説:1:下垂体は、蝶形骨のトルコ鞍の中にある下垂体窩に位置している。
2:松果体は、間脳の底面から下垂している下垂体とは別に、間脳の背面から突出している。
3:副腎はヒトの場合、両側の腎臓の上部に帽子状に付着している。
4:上皮小体(副甲状腺)は、甲状腺の背面に存在する麦粒大の小体で通常4個認められる。
問題10: 2
解説:1:男性ホルモンはアンドロゲン。アルドステロンは副腎皮質ホルモンの電解質コルチコイドの一種。
3:セルトリ細胞が卵胞刺激ホルモンによって刺激を受け、精子発生を促す。
4:テストステロンなどの男性ホルモン分泌に関与するのはライディッヒ細胞。
2009年11月27日金曜日
【解剖学問題20 感覚器 その2(問題編)】
【解剖学問題20 感覚器 その2(問題編)】
問題01: 耳について正しいのはどれか。
1.鼓膜はアブミ骨に接している。
2.内耳は側頭骨内にある。
3.前庭は蝸牛と三半規管とからなる。
4.コルチ器は三半規管にある。
問題02: 視覚に関係のない細胞はどれか。
1.有毛細胞
2.錐状体細胞
3.双極細胞
4.神経節細胞
問題03: 味覚と関係ない神経はどれか。
1.三叉神経
2.顔面神経
3.迷走神経
4.舌咽神経
問題04: 舌尖部で感受性の高い味はどれか。
1.塩味
2.甘味
3.酸味
4.辛味
問題05: 誤っているのはどれか。
1.前庭が強く刺激されると回転性のめまいが起こる
2.平衡斑は平衡感覚の受容器である。
3.膨大部稜は三半規管にある。
4.三半規管は互いに90度の角度で交わっている。
問題06: 誤っているのはどれか。
1.鼓膜は外耳と中耳との境にある。
2.鼓室と咽頭とは耳管で連絡する。
3.蝸牛は体の回転運動の感受装置である。
4.半器官は3つの直交する面でアーチを描く。
問題07: 正しいのはどれか。
1.舌筋は平滑筋である。
2.舌筋は舌下神経支配である。
3.味覚は三叉神経支配である。
4.舌根は口峡の上壁である。
問題08: 誤っている組合せはどれか。
1.嗅覚―――内側膝状体
2.味覚―――孤束核
3.平衡覚―――前庭神経核
4.聴覚―――蝸牛神経核
問題09: 眼について正しいのはどれか。
1.4つの外眼筋を持つ。
2.瞳孔括約筋は虹彩の中にある。
3.水晶体は虹彩の前面にある。
4.網膜は硝子体の全面を覆っている。
問題10: 皮膚について誤っているのはどれか。
1.立毛筋は副交感神経が支配している。
2.真皮には血管が分布する。
3.マイスネル小体は触覚に関与する。
4.皮下組織は大量の脂肪細胞を含む。
問題01: 耳について正しいのはどれか。
1.鼓膜はアブミ骨に接している。
2.内耳は側頭骨内にある。
3.前庭は蝸牛と三半規管とからなる。
4.コルチ器は三半規管にある。
問題02: 視覚に関係のない細胞はどれか。
1.有毛細胞
2.錐状体細胞
3.双極細胞
4.神経節細胞
問題03: 味覚と関係ない神経はどれか。
1.三叉神経
2.顔面神経
3.迷走神経
4.舌咽神経
問題04: 舌尖部で感受性の高い味はどれか。
1.塩味
2.甘味
3.酸味
4.辛味
問題05: 誤っているのはどれか。
1.前庭が強く刺激されると回転性のめまいが起こる
2.平衡斑は平衡感覚の受容器である。
3.膨大部稜は三半規管にある。
4.三半規管は互いに90度の角度で交わっている。
問題06: 誤っているのはどれか。
1.鼓膜は外耳と中耳との境にある。
2.鼓室と咽頭とは耳管で連絡する。
3.蝸牛は体の回転運動の感受装置である。
4.半器官は3つの直交する面でアーチを描く。
問題07: 正しいのはどれか。
1.舌筋は平滑筋である。
2.舌筋は舌下神経支配である。
3.味覚は三叉神経支配である。
4.舌根は口峡の上壁である。
問題08: 誤っている組合せはどれか。
1.嗅覚―――内側膝状体
2.味覚―――孤束核
3.平衡覚―――前庭神経核
4.聴覚―――蝸牛神経核
問題09: 眼について正しいのはどれか。
1.4つの外眼筋を持つ。
2.瞳孔括約筋は虹彩の中にある。
3.水晶体は虹彩の前面にある。
4.網膜は硝子体の全面を覆っている。
問題10: 皮膚について誤っているのはどれか。
1.立毛筋は副交感神経が支配している。
2.真皮には血管が分布する。
3.マイスネル小体は触覚に関与する。
4.皮下組織は大量の脂肪細胞を含む。
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