2009年12月9日水曜日

【解剖学問題23 脈管系 その3(解答編)】

【解剖学問題23 脈管系 その3(解答編)】

問題01: 1
解説:1 : 動脈の壁は内側から内膜,中膜,外膜の3層からなる。静脈も層構造は同じ。

問題02: 4
解説:1:前大脳動脈・2:中大脳動脈・4:後交通動脈は、共に内頸動脈の枝である。

問題03: 4
解説:心臓を栄養するのは上行大動脈から左右に分岐する冠状動脈である。

問題04: 1
解説:1:腹腔動脈は,腹大動脈より起こる臓側枝で第12胸椎より第1腰椎の高さで起こる。腹腔動脈は,左胃動脈・総肝動脈・脾動脈の3枝に別れて,胃および膵臓・肝臓・脾臓・十二指腸に分布し栄養する。
2:上腸間膜動脈は,腹大動脈から起こり,小腸間膜に入って膵臓・十二指腸・空腸・回腸・盲腸・結腸半分に分布し栄養する。
3:腎動脈は, 上腸間膜動脈起始部の下で第2腰椎の高さで腹大動脈より出る1対の動脈で腎門より腎臓に入る。
4:下腸間膜動脈は,第3腰横の高さで腹大動脈より起こり,左下方に向かい,結腸間膜に入り下行結腸・S状結腸・直腸を栄養する。

問題05: 2
解説:胎児循環は、出生後の循環とは著しく異なっている。肝臓をバイパスして臍静脈血を下大静脈に導くのは、2:静脈管(アランチウス管)である。臍静脈は、胎児の体内に入ると肝鎌状間膜の後縁中を経て肝臓下面に達し2枝に分かれる。1枝は、肝臓下面より直接に下大静脈に注ぐ静脈管。他の1枝は、門脈より肝臓内に入り、肝静脈を経て下大静脈に注ぐ。

問題06: 3
解説:洞房結節が発した刺激が心房筋を興奮させる。
房室結節の刺激はヒス束、右脚・左脚、プルキンエ線維を経由して心室筋へと伝わる。

問題07: 3
解説:大動脈弓から直接分岐するのは右は腕頭動脈、左は左総頚動脈、左鎖骨動脈である。
1:右総頚動脈は、3:腕頭動脈より分岐する。左右鎖骨下動脈の続きが、2:左右腋窩動脈である。4:肺動脈は右心室より出て肺に行く動脈である。

問題08: 1
解説:左右の腎静脈は下大静脈に直接流入する。

問題09: 3
解説:骨盤内臓、腎臓、副腎からのリンパを集めるのは腰リンパ本幹である。腸リンパ本幹は骨盤内臓以外の腹部内臓からリンパを集める。

問題10: 1
解説:腹腔動脈の分枝は総肝動脈・左胃動脈・脾動脈。下腸間膜動脈は腹大動脈の枝である。

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