2009年12月2日水曜日

【解剖学問題22 生殖器 その2(解答編)】

【解剖学問題22 生殖器 その2(解答編)】

問題01: 2
解説:1:尿道球腺は、男性の生殖器に付属する腺で、尿道の隔膜部に開口。
2:陰茎の中には1対の陰茎海綿体とその下に無対の尿道を包む尿道海綿体とがある。陰茎亀頭は尿道海綿体に付属する。
3:膣壁には腺は存在しない。
4:前立腺は男性の精子以外の精液の大部分を分泌する腺で、その中央を尿道が貫き、その左右から射精管が貫き尿道に開いている。

問題02: 4
解説:1:子宮を包む腹膜は、側壁より子宮広聞膜として伸び出て、卵巣を前後から包み込んでいる。
2:卵管の内腔は、卵巣の近くで漏斗状に腹膜腔に向かって開いている。
3:子宮内膜は、粘膜で構成されている。粘膜上皮と固有層とからなる。
4:膣口は、外尿道口の後方に開口している。

問題03: 2、3
解説:1 : 排卵後の卵胞は赤体(出血卵胞)→黄体→白体と変化して終わる。閉鎖卵胞は,卵胞が成熟の途中で発育を停止したもので,大半の卵胞はこの運命をたどる。
2:卵巣は皮質と髄質が区別され, 髄質には卵巣を養う血管網が発達し,一方皮質には,種々の発育段階の卵胞が存在する。
3:成熟卵胞(グラーフ卵胞) の径は2~3mmに達する。
4 :新生児の卵巣には, 約40万個の原始卵胞が存在し, これが一次卵胞→二次卵胞→成熟卵胞と発育して,思春期から閉経期までの約35年間に, 400個前後の卵子を排卵する

問題04: 3
解説:前立腺は, 膀胱の下にあり栗の実ほどの大きさの腕である。分泌物は,薄いミルク様で弱アルカリ性を呈し,フォスターゼなどの蛋白分解酵素を含み尿道に開口する前立腺管より分泌される。
1:尿管は腎臓より尿を膀胱に送る管で,腎門より起こり膀胱に開口する。
2:膀胱は,尿管より送られた尿を一時的に蓄える袋状の器官で, 膀胱の下面で後方に尿管開口の2点と尿道開囗部の1点を結ぶ膀胱三角がある。
3:尿道は,尿を膀胱より体外へ送り出す管で膀胱から起こり, 前立腺より陰茎を貫き亀頭の先端に開口する。

問題05: 3
解説:1 :精巣とは,左右一対で陰嚢の中にあり,精子を産生する器官である。
2:卵巣は,母指頭大のやや扁平な楕円体で骨盤側壁の卵巣窩におさまっている。
3:精索とは,精管や血管・神経などを結組織で束ねた紐状のもので,鼠径輪を通じて腹腔に入る。 精嚢の支持は担わない。
4:子宮円索とは,子宮が後方に倒れないように前方に引く,紐状の靭帯で鼠径輪を通じて大陰唇の皮下に終わる。

問題06: 3
解説:セルトリ細胞は精管壁にあり、精上皮を支持するとともに精細胞に栄養を供給する。テストステロンなどの男性ホルモンを分泌するのは間細胞(ライディッヒ細胞)である。精巣縦隔は線維性被膜である白膜が精巣実質内に半球状に突出したもので、そこから放射状に精巣中隔を出し実質を200~300個の小葉に分けるもので、左右に分けるものではない。
白膜は線維性被膜であり、腹膜は透明な漿膜ででき、漿液を分泌する上皮だから、明らかに異なる組織である。

問題07: 2
解説:ライディッヒ細胞は精巣内の精細管と精細管の間を埋める間細胞のことである。テストステロン(男性ホルモン)を分泌し、精子の産生や二次性徴を促す。精巣で産生された精子は精巣上体に貯えられ精管を通って精管膨大部へ行き、精嚢からの分泌物(精子の栄養源)
と共に射精管から尿道に放出される。

問題08: 4
解説:いわゆる精液とは精巣で作られた精子が精路を通る間に、精嚢や前立腺、尿道球腺などの分泌液と混ざり合いできるものを指す。

問題09: 3
解説:ライディヒの間細胞は精巣の聞質にある内分泌細胞で、テストステロンなどの男性ホルモンを分泌する。

問題10: 1
解説:子宮内膜は2層(基底層と機能層)構造になっており、月経時に剥離し、体外に排出されるのは機能層である。

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