2009年10月30日金曜日

【解剖学問題8 神経 その1(問題編)】

【解剖学問題8 神経 その1(問題編)】

問題01: 坐骨神経に支配される筋はどれか。
1.大殿筋
2.中殿筋
3.大腿筋膜張筋
4.大腿二頭筋

問題02: 皮質脊髄路に含まれないのはどれか。
1.中心前回
2.内包
3.大脳脚
4.脳神経核

問題03: 脛骨神経が支配する筋はどれか。
1.前脛骨筋
2.腓腹筋
3.長腓骨筋
4.足の長母指伸筋

問題04: 延髄・橋から出る運動性のみの脳神経はどれか。
1.舌咽神経
2.三叉神経
3.動眼神経
4.外転神経

問題05: 中心前回にある皮質中枢はどれか。
1.運動中枢
2.体知覚中枢
3.視覚中枢
4.聴覚中枢

問題06: 脳室系について誤っている記述はどれか。
1.室間孔は第3脳室と第4脳室との間にある。
2.側脳室は大脳半球内にある。
3.第3脳室は間脳の中にある。
4.第4脳室はクモ膜下腔に通じている。

問題07: 大脳皮質の前頭葉に存在しているのはどれか。
1.体性感覚野
2.味覚野
3.ウェルニッケの中枢
4.ブローカの中枢

問題08: 前庭神経に分かれる脳神経はどれか。
1.三叉神経
2.顔面神経
3.内耳神経
4.舌咽神経

問題09: 支配神経の組合せで正しいものはどれか。
1.頸神経叢−−−C3〜C7
2.腕神経叢−−−C5〜T1
3.尺骨神経−−−C5〜C7
4.腋窩神経−−−C7〜T1

問題10: 痛覚の伝導ルートで括弧内を正しい順番に並んでいるものはどれか。
自由神経終末⇒(         )⇒中心後回
A:視床
B:脊髄後根
C:脊髄後角
D:脊髄神経節
E:対側外側脊髄視床路
1.B→D→C→A→E
2.D→B→C→E→A
3.B→C→D→E→A
4.D→C→B→A→E

【解剖学問題8 神経 その1(解答編)】

【解剖学問題8 神経 その1(解答編)】

問題01: 4
解説:大殿筋は下殿神経、中殿筋、大腿筋膜張筋は上殿神経に支配される。

問題02: 4
解説:皮質脊髄路は主として大脳中心前回の運動領野(第4、6領野)に始まり、内包、大脳脚、延髄の錐体で交叉し、さらに前角細胞と連絡している錐体路である。脳神経核は末梢神経である。

問題03: 2
解説:脛骨神経は主に下肢屈曲に働く筋を支配する。前脛骨筋、足の長母指伸筋は深腓骨神経、長腓骨筋は浅腓骨神経に支配される。

問題04: 4
解説:4:外転神経は橋と延髄の移行部から脳を出て、外側直筋を支配する神経である。
1.味覚と咽頭の知覚を伝える感覚線維と咽頭筋を支配する運動線維、耳下腺を支配する副交感線維を含む。延髄の外側でオリーブの後方から脳を出る。
2.前頭部と顔面に広く分布する多数の感覚線維と少量の運動線維を含む。橋の外側部より脳を出る。
3.眼筋を支配する運動線維と、眼球内の平滑筋を支配する副交感線維を含む。大脳脚の間から脳を出て眼窩に入る。

問題05: 1
解説:中心前回は前頭葉にあり、運動野の領域である。
2.体知覚中枢は体性感覚野の領域である中心後回をもつ頭頂葉。
3.視覚中枢は視覚野で、後頭葉の半球内側面にある鳥距溝の周囲にある。
4.聴覚中枢は聴覚野で側頭葉の外側溝に面する横側頭回にある。

問題06: 1
解説:脳室系は、左右の大脳半球の漁側脳室があり、左右の間脳に挟まれた正中部には第3脳室がある。橋、延髄と小脳に囲まれた三角錐状の第4脳室がある。側脳室と第3脳室は室間孔(モンロー孔)で、第3脳と第4脳室は中脳水道(シルビウス水道)によってお互いに連結されている。第4脳室の下端は、脊髄の中心管に続く。さらに第4脳室には、正中口(マジャンデイー孔)や左右の外側口(ルシュカ孔)によってクモ膜に通じている。

問題07: 4
解説:大脳皮質前頭葉には運動野(中心前回)の他に運動性言語野(ブローカ中枢)がある。体性感覚野は頭頂葉(中心後回)、味覚野も頭頂葉(外側溝上部)、感覚性言語野(ウェルニッケ中枢)は側頭葉にある。

問題08: 3
解説:前庭神経は内耳の平衡感覚の求心路であり、内耳神経より分岐する。内耳神経からは同じく内耳に向かい蝸牛神経も分かれる。

問題09: 2
解説:頚神経叢はC1〜C4(一部横隔神経はC5含む)、尺骨神経はC8,T1、腋窩神経はC5〜C6の神経根支配を受ける。

問題10: 2
解説:覚えましょう。痛覚伝導路とは体性感覚の皮膚感覚の伝導路のことである。皮膚からの痛覚,温冷覚は脊髄神経節細胞(一次ニューロン) の末梢突起(自由神経終末)から脊髄後根に入るところで脊髄神経節を経由し(感覚神経細胞体のあるところ)、脊髄後根を通り脊髄後角に入る。ここで二次ニューロンに交代すると交差して反対側の側素にある外側脊髄視床路を上行し視床に至り, 三次二ューロンに交代し内包を通り大脳皮質の中心後回にある体性感覚領で感知される。イメージできるとよく分かるかもしれません。言葉だけでは・・・ねぇ。

2009年10月29日木曜日

【解剖学問題7 内分泌系 その1(問題編)】

【解剖学問題7 内分泌系 その1(問題編)】

問題01: 内分泌系について正しい記述はどれか。
1.アドレナリンは副腎皮質から分泌される。
2.上皮小体は甲状腺の前面にある。
3.下垂体の後葉は神経性下垂体とも呼ばれる。
4.男性ホルモンは前立腺から分泌される。

問題02: ホルモンと主な分泌臓器との組合せで正しいのはどれか。
1.インスリン‥‥‥‥‥‥‥膵臓α細胞
2.カテコールアミン‥‥‥‥副腎髄質
3.エストロゲン‥‥‥‥‥‥精 巣
4.アンドロゲン‥‥‥‥‥‥卵 巣

問題03: カルシトニンを分泌するのはどれか。
1.下垂体
2.松果体
3.甲状腺
4.上皮小体

問題04: 下垂体について正しい記述はどれか。
1.視神経交叉の前方に位置する。
2.下垂体門脈は視床下部と前葉とを連絡する。
3.後葉には多数の有髄神経線維がみられる。
4.中間葉は前葉と間脳との間に位置する。

問題05: 甲状腺について正しい記述はどれか。
1.甲状軟骨の上方に位置する。
2.前面に上皮小体がみられる。
3.多数の濾胞がある。
4.導管を有する。

問題06: 骨の伸長を促すホルモンはどれか。
1.FSH
2.ACTH
3.LH
4.GH

問題07: 誤っているのはどれか。
1.甲状腺―――サイロキシン
2.膵臓―――インスリン
3.副腎皮質―――アドレナリン
4.卵巣―――エストロゲン

問題08: 下垂体前葉から分泌されないのはどれか。
1.メラトニン
2.プロラクチン
3.副腎皮質刺激ホルモン
4.成長ホルモン

問題09: エストロゲンの作用でないのはどれか。
1.乳腺発育促進
2.排卵抑制
3.皮下脂肪沈着
4.陰毛の発生

問題10: 性ホルモンを分泌するのはどれか。
1.精細管
2.前立腺
3.卵胞
4.卵管の線毛上皮

【解剖学問題7 内分泌系 その1(解答編)】

【解剖学問題7 内分泌系 その1(解答編)】

問題01: 3
解説:下垂体の後葉は、第3脳室底の突出によって生じた神経組織であるため、神経性下垂体とも呼ばれる。
アドレナリンなどカテコールアミンは副腎髄質から分泌される。
上皮小体は副甲状腺とも呼ばれ、甲状腺の後面に位置する。
男性ホルモンは精巣に存在するライディッヒ間細胞から分泌される。

問題02: 2
解説:カテコールアミンとはアドレナリン、ノルアドレナリン、ドパミンの総称。副腎髄質から分泌される。

問題03: 3
解説:カルシトニンを分泌するのは甲状腺の傍小胞細胞である。カルシトニンは骨と腎臓に作用して、血中のカルシウム値を低下させる。この作用は上皮小体ホルモンの作用と拮抗する。

問題04: 2
解説:下垂体は視神経交叉 (視交叉) のうしろで間脳の視床下部につながり,蝶形骨のトルコ鞍(下垂体窩)に乗る。下垂体は,前部の腺性下垂体と (前葉・隆起部・中間葉(部))と後部の神経性下垂体(後葉)からなり,前葉と後葉の間は中間葉(部)によって分けられている。
3:後葉は多数の無髄神経で構成され,視床下部にある神経細胞の分泌物を放出する(神経分泌)。

問題05: 3
解説:甲状腺はく左葉と右葉及びこれを連結する峡部から成る。峡部は第2~4気管軟骨の高さで、左右両葉は喉頭及び気管上部の両側面に付着する。表面を線維性被膜で覆われ、さらに結合組織が内部に入り小葉を作る。この小葉の中に、直径0.2㎜前後の濾胞と呼ばれる袋状の球形の集まりでできている。袋の中には濾胞細胞が作った膠様質(コロイド)が蓄えられ、必要に応じて濾胞細胞で再吸収されてサイロキシンとして毛細血管中に放出される。甲状腺は、このように分泌物が一時細胞外に貯えられる点で内分泌腺としてやや特異であるとされている。

問題06: 4
解説:FSHは卵胞刺激ホルモン、ACTHは副腎皮質ホルモン、LHは黄体化ホルモン、GHは成長ホルモンである。骨長軸方向の成長(骨端軟骨に働き)を促すホルモンは成長ホルモンである

問題07: 3
解説:副腎皮質のホルモンにはアルドステロン、コルチゾル、コルチコステロンなどがある。アドレナリンは副腎髄質から分泌される。

問題08: 1
解説:1:メラトニンは松果体から分泌される。
2:プロラクチン、3:副腎皮質刺激ホルモン、4:成長ホルモンは下垂体前葉から分泌される。他に下垂体前葉から分泌されるホルモンには甲状腺刺激ホルモン、性腺刺激ホルモンがある。

問題09: 2
解説:エストロゲンは細胞質受容体と結合することにより生理作用を発現する。
主なエストロゲンの生理作用は以下のようなものがある。
①卵胞および子宮の成長促進
②子宮血流量を増大
③子宮頚管粘液の分泌
④子宮のオキシトシン感受性を高める
⑤思春期の女子の二次性徴および発情を引き起こす
⑥乳腺の乳管の成長を促す
⑦皮下脂肪を沈着させる
⑧カルシウムの骨への沈着増加、骨成熟を促進し長骨の骨端線閉鎖を促進
⑨腎臓でのナトリウムおよび水分の貯留作用
⑩血中コレステロール低下作用

排卵の抑制をするのはプロゲステロンである。
・プロゲステロンの生理作用
①子宮内膜を分泌型に変える
②(妊娠維持のために)子宮筋のオキシトシンに対する感受性を低下させる
③子宮収縮を抑制する
④子宮頚部の粘液の粘度を下げる
⑤乳腺の腺小葉や腺胞を発達させる
⑥排卵の抑制

問題10: 3
解説:精細管の精上皮では精子が作られ、精嚢からの粘液と前立腺からの分泌物(薄いミルク様)と一緒になり、精液の大部分を占める。卵管の線毛上皮は、卵管壁の平滑筋の蠕動運動と共に卵子を子宮に運ぶ働きをする。卵胞からは卵胞ホルモンが分泌されて子宮内膜を厚くする。

2009年10月26日月曜日

【解剖学問題6 泌尿器系 その1(問題編)】

【解剖学問題6 泌尿器系 その1(問題編)】

問題01: 膀胱について誤っている記述はどれか。
1.恥骨結合の後方に位置する。
2.男女共に後方には直腸が接する。
3.膀胱の筋は自律神経に支配される。
4.尿管口は膀胱三角の頂点をなす。

問題02: 尿道について誤っている記述はどれか。
1.男性尿道は前立腺を貫く。
2.尿道括約筋は横紋筋である。
3.男の外尿道口は陰茎亀頭にある。
4.女性尿道は膣の後壁に接する。

問題03: 腎臓について誤っている記述はどれか。
1.腎小体は皮質に存在する。
2.近位尿細管はボーマン嚢に起始する。
3.ヘンレループは皮質に存在する。
4.集合管の上皮は移行上皮ではない。

問題04: 腎小体について誤っている記述はどれか。
1.腎臓の皮質に存在する。
2.糸球体に出入りする血管は動脈である。
3.腎小体の一端から直接尿管が続く。
4.ネフロンを構成する。

問題05: 横紋筋線維でできているのはどれか。
1.瞳孔括約筋
2.幽門括約筋
3.尿道括約筋
4.膀胱収縮筋

問題06: 腎小体(マルピギー小体)に直接続くのはどれか。
1.集合管
2.直尿細管
3.ヘンレのワナ(係蹄)
4.近位曲尿細管

問題07: 腎臓について誤っているのはどれか。
1.後腹膜腔にある。
2.糸球体は髄質にある。
3.尿細管の一部はヘアピン状に曲がっている。
4.直尿細管と集合管は平行して走行する

問題08: 排尿機構について正しいのはどれか。
1.腹圧は排尿に関与しない。
2.外尿道括約筋は排尿時に収縮する。
3.男性の尿道は女性に比べて短い。
4.男性の尿道は前立腺の中を通る。

問題09: 腎臓について誤っている記述はどれか。
1.尿管の上端部は腎盂を形成する。
2.腎小体は糸球体とボウマン嚢から成る。
3.ヘンレのワナは皮質にある。
4.腎小体と尿細管を合わせてネフロンという。

問題10: 尿管の狭窄部でないのはどれか。
1.尿管の起始部
2.総腸骨動脈との交叉部
3.精巣動脈との交叉部
4.膀胱への移行部

【解剖学問題6 泌尿器系 その1(解答編)】

【解剖学問題6 泌尿器系 その1(解答編)】

問題01: 2
解説:良く出る!
1:膀胱は、男女とも恥骨結合の後方にある。
2:男性では膀胱の後方には直腸があるが、女性では膀胱の後方に子宮と膣がある。
3:膀胱壁の筋は平滑筋からなり、尿の排出は、副交感神経の興奮により膀胱壁の筋層が収縮して行われるが、特に内尿道口では筋層が輪状に発達していて膀胱括約筋となり、これは自動的にゆるんで尿が排出される。
4:尿管口は、膀胱底部で膀胱三角の底辺の2つの角をなし、内尿道口が膀胱三角の他の頂点をなす。

問題02: 4
解説:これも良く出る!女性排泄器・生殖器の配置は必ず覚えておくこと!
膣とは,子宮の下に続く管状部で前 (恥骨側)に尿道が走り,後方(肛門側) には直腸が位置する。

問題03: 3
解説:腎臓は,内部の髄質と表層の皮質に区分される。髄質には腎錐体が放射状に並び,皮質には腎小体(マルピギー小体)が散在する。
2,3:近位尿細管は皮髄にある腎小体のボーマン嚢の一端より始まり,髄質に入りヘンレループ(ヘンレのわな)となりUターンして再び皮質に戻り遠位尿細管になる。
4:集合管は特徴のない細胞で立方ないし円柱上皮からなる

問題04: 3
解説:腎小体は,腎実質の皮質に存在する。腎小体には,毛細血管 (輸入・ 輸出細動脈)が糸だま状に集まった糸球体とそれを包む薄い袋状のボウマン嚢よりなる。これに, 腎小体より起こる尿細管を合わせてネフロン (腎単位) と呼ぶ。尿管は腎臓の出口(腎盂)から膀胱を結ぶ管。腎小体から直接は繋がらない。

問題05: 3
解説:選択肢の中で、横紋筋線維でできているのは
3:尿道括約筋である。尿道括約筋は、男性では尿道を閉じ、尿道球腺を圧迫する。女性では、膣と尿道を圧追する。意識して動かせる筋肉が横紋筋。あとの3つは平滑筋である。

問題06: 4
解説:腎小体に続く尿細管の起始部は近位曲尿細管とよばれ、腎皮質にあり、アミノ酸、ブドウ糖、水分などを再吸収するところで、続いて直尿細管となり腎髄質に下降し、ヘンレのワナ(係蹄)へ移行する。ヘンレ下行脚から上行脚へ反転して再び皮質に行き、遠位曲尿細管となる。最終的に再び髄質に下り、集合管となって腎乳頭から腎杯へ開口する。

問題07: 2
解説:1.腎臓は腹膜後器官である。(腹膜後器官:腎臓・膵臓・十二指腸・上行結腸・下行結腸)
2.腎小体を作る糸球体はボーマン嚢に包まれて腎皮質中に存在する。
3.尿細管のうち、ヘアピン状に曲がっている部分をヘンレ係蹄(ヘンレのワナ)という

問題08: 4
解説:1.腹圧は膀胱内圧を高めて尿を内尿道口の方向へ移動させる役割を持つ。
2.排尿時には尿道括約筋は弛緩する。
3.男性:20~25cm、女性:2.5~4.5cm

問題09: 3
解説:ヘンレのワナは髄質に見られる。

問題10: 3
解説:尿管の狭窄部は3箇所ある。
①腎盂から尿管への移行部
②総腸骨動脈との交差部・腹部から骨盤部への移行部
③膀胱壁の貫通部

2009年10月25日日曜日

【解剖学問題5 解剖学概論 その1(問題編)】

【解剖学問題5 解剖学概論 その1(問題編)】

問題01: 線維軟骨を有するのはどれか。
1.耳管
2.気管支
3.耳介
4.椎間円板

問題02: 外胚葉から分化した上皮を有する器官はどれか。
1.膀胱
2.肺
3.心臓
4.眼球

問題03: 線維軟骨でないのはどれか。
1.関節唇
2.関節半月
3.耳介軟骨
4.上斜筋の滑車

問題04: 骨格筋の説明でないものはどれか。
1.随意筋である。
2.1個の核を持つ。
3.横紋を呈する。
4.円柱状の形態をしている。

問題05: 疎性結合組織はどれか。
1.皮下組織
2.靱帯
3.腱
4.真皮

問題06: 正しいのはどれか。
1.心筋は多核細胞からなる。
2.疎性結合組織は腱を形成している。
3.膀胱は平滑筋からなる。
4.関節軟骨は線維軟骨からなる。

問題07: 単層扁平上皮からなっているのはどれか。
1.表皮
2.食道
3.眼瞼結膜
4.血管

問題08: 内胚葉から分化してできた器官はどれか。
1.血管
2.脳
3.気管
4.腎臓

問題09: 異物を分解する酵素を持っているのはどれか。
1.ゴルジ装置
2.中心小体
3.リソソーム
4.リボゾーム

問題10: 正しい組合せはどれか。
1.気管―――移行上皮
2.食道―――重層扁平上皮
3.膀胱―――多列円柱上皮
4.小腸―――単層扁平上皮

【解剖学問題5 解剖学概論 その1(解答編)】

【解剖学問題5 解剖学概論 その1(解説編)】

問題01: 4
解説:線維軟骨とは結合組織 (支持組織)の1つで, 基質の性状により弾性軟骨, 硝子軟骨, 線維軟骨の3種が区別される。
線維軟骨と言えば5つだけ!椎間円板、関節半月、関節円板、関節唇、恥骨結合!!覚えよう!
関節○○は線維軟骨が多いけど、「関節軟骨」は硝子軟骨。注意!
ほとんど硝子軟骨。弾性軟骨は耳たぶや鼻など柔らかい軟骨。
1:耳管は, 主として弾性軟骨で骨部に近い所では硝子軟骨である。
2:気管支と関節軟骨および肋軟骨は硝子軟骨に含まれる。
3:耳介は, 喉頭蓋軟骨などどともに弾性軟骨に含まれる。

問題02: 4
解説:外胚葉由来のものは神経・感覚器と皮膚。

問題03: 3、4
解説:関節唇は、関節窩の縁につき、関節窩の大きさと深さを増している線維軟骨性のつばである。
上斜筋の滑車は靱帯の環で出来ており、線維軟骨ではなく、密性の線維性結合組織である。耳介軟骨は軟骨組織の中でも弾性軟骨に分類される。

問題04: 2
解説:骨格筋は多核である。

問題05: 1
解説:あとの3つは密性結合組織。疎性結合組織には皮下組織や粘膜が含まれる。

問題06: 3
解説:1.心筋は単核細胞からなる。
2.腱は密性結合組織。
4.関節軟骨は硝子軟骨からなる。←これ注意。

問題07: 単層扁平上皮からなっているのはどれか。
1.表皮
2.食道
3.眼瞼結膜
4.血管
解答:4
解説:単層扁平上皮は薄っぺらい上皮。細部まで行き渡ることができるのが特徴。血管やリンパ管に用いられる。表皮、食道は機械的刺激に耐える必要があるため重層扁平上皮

問題08: 3
解説:内胚葉由来の組織は消化器、呼吸器、尿路(膀胱、尿道)。循環器である血管は中胚葉由来、神経系である脳は外胚葉由来。腎臓は泌尿器で中胚葉由来←尿路と間違わないように!!!

問題09: 3
解説:リソソームは膜で包まれた袋状の小顆粒で加水分解酵素を多く含む。

問題10: 2
解説:機械的刺激の強い場所では、いずれも重層扁平上皮で覆われる。重層上皮は吸収や分泌には適していない反面、ある程度弾力性を持ち、外からの物理的な力に対して抵抗性が強く、保護的機能もある。気管は(多列円柱)線毛上皮、膀胱は移行上皮、小腸は腸上皮(単層円柱上皮)である。

2009年10月22日木曜日

【解剖学問題4 生殖器系 その1(問題編)】

【解剖学問題4 生殖器系 その1(問題)】

問題01: 射精管が開口する尿道の部位はどれか。
1.壁内部
2.前立腺部
3.隔膜部
4.海綿体部

問題02: 精細管内に存在しないものはどれか。
1.精上皮
2.ライディッヒ細胞
3.精母細胞
4.セルトリ細胞

問題03: 女性の大前庭腺に相当するのはどれか。
1.尿道傍管
2.尿道球腺
3.前立腺小管
4.射精管

問題04: 誤っているのはどれか。
1.受精は卵管膨大部で行われる。
2.グラーフ卵胞とは卵母細胞のことである。
3.女性が一生に排卵する数は約400個である。
4.黄体ホルモンは排卵を抑制する。

問題05: 正しいのはどれか。
1.男性ホルモンはセルトリ細胞から分泌される。
2.射精管は尿道に開いている。
3.前立腺は内分泌腺である。
4.ライディッヒ細胞は精子を形成している。

問題06: 生殖器について誤っている記述はどれか。
1.ライディッヒ細胞はテストステロンを産生する。
2.精子は曲精細管でつくられる。
3.精巣輸出管とは精巣上体から出て行く管のことである。
4.陰茎の直前で尿道球腺が尿道に開口する。

問題07: 女性生殖器について正しいのはどれか。
1.卵巣は腹膜に覆われている。
2.子宮の前には恥骨、後には直腸がある。
3.卵管の子宮側は卵管采を形成している。
4.子宮底は膣に連絡する。

問題08: 子宮について正しい記述はどれか。
1.子宮頚部は卵管に連絡する。
2.正常の子宮は後傾している。
3.子宮の前壁は恥骨結合に接している。
4.子宮の位置の固定は子宮広間膜と子宮円索にて行われている

問題09: 卵管上皮はどれか。
1.線毛上皮
2.移行上皮
3.単層立方上皮
4.単層扁平上皮

問題10: 精子を産生する部位はどれか。
1.曲精細管
2.精巣網
3.精巣上体
4.精管

【解剖学問題4 生殖器系 その1(解答編)】

【解剖学問題4 生殖器系 その1(解答・解説)】

問題01: 2
解説:射精管とは精管と精嚢の合流部から尿道に開口するまでのことで、尿道の起始部周囲にある前立腺を貫通している。

問題02: 2
解説:ライディッヒ細胞は、間細胞とも呼ばれ、精巣内の曲精細管に挟まれるように存在する。よって精細管の中には存在していない。

問題03: 2
解説:大前庭腺のことをバルトリン腺ともいい、女性特有の器官である。男性では尿道球腺(カウパー腺)が相当する。

問題04: 2
解説:グラーフ卵胞とは成熟卵胞のことであり、排卵直前の状態。

問題05: 2
解説:射精管とは精管と精嚢の合流部から尿道に開口するまでのことで、尿道の起始部周囲にある前立腺を貫通している。男性ホルモンはライディッヒ細胞から分泌される。前立腺は精液中に分泌し、外界へ排出される外分泌腺。精子を作るのは精細管内にある精上皮などである。

問題06: 3
解説:精巣輸出管とは名前の通り、精巣から輸出する(出て行く)管のことであり、精巣の上部にある精巣上体に繋がる。精巣と精巣上体は解剖学的に別物であるので、注意。ちなみに精巣上体から出て行く管のことをなんと呼ぶ?

問題07: 1
解説:子宮の前には膀胱があり、後ろには直腸がある。
卵管采は卵管の卵巣側にある卵管漏斗で見られる。
子宮底は卵管と連絡するところである。膣と繋がるのは子宮頚。

問題08: 4
解説:卵管に連絡しているのは子宮底部。
恥骨結合には接していない。
膀胱は子宮の前側にある。

問題09: 1
解説:卵管は卵巣から子宮まで卵子を運ぶ役割がある。そのため物質輸送に便利な多列線毛円柱上皮が用いられる。

問題10: 1
解説:精子は,陰嚢内にある精巣(睾丸)で産生される。精巣実質は200~300個の精巣小葉に分けられ、各精巣小葉には曲精細管が充満している。この曲精細管の外周には基底膜があり,その内側にある精上皮が精子を産生する。曲精細管を出た精子は,精巣縦隔に隔てられた腔所にある2:精巣網に集められて3:精巣上体の中を複雑に屈曲する精巣輪出管から精巣上体管を移動し, その間に精子は成熟し受精能を獲得する。精子は,主に精巣上体管に養えられ性的興奮が極点に達すると,4:精管によって射精管より尿道に放出されて射精が起こる。

2009年10月19日月曜日

【解剖学問題3 消化器系 その1(問題編)】

【解剖学問題3 消化器系 その1(問題編)】

問題01: 正しいのはどれか。
1.噴門から上部を胃体という。
2.胃体の下端部を胃底という。
3.十二指腸は粘膜ヒダに富む。
4.小腸の後半部に回腸がある。

問題02: 誤っているのはどれか。
1.肝右葉は左葉より厚く大きい。
2.肝臓の栄養血管は門脈である。
3.肝静脈は下大静脈に連なる。
4.総胆管は大十二指腸乳頭に開く。

問題03: 誤っているものを選べ。
1.虫垂間膜を虫垂動脈が走行し、虫垂を栄養する。
2.上行結腸は肝臓右葉下面で左方に屈曲し、この部を右結腸曲という。
3.横行結腸は腹膜を持たず可動性がない。
4.結腸平滑筋層の外層である縦走筋が3箇所で集まり結腸ヒモをつくる。

問題04: 顎下腺の開口部はどれか。
1.舌下ヒダ
2.舌小体
3.舌下小丘
4.舌盲孔

問題05: 消化管とそこで見られるものの組合せで誤っているのはどれか。2つ
選べ。
1.胃———幽門腺
2.空腸———腹膜垂
3.回腸———パイエル板
4.大腸———リーベルキューン腺

問題06: 小腸と結腸を肉眼的に区別するものとして適切でないのはどれか。
1.粘膜ヒダ
2.結腸ヒモ
3.結腸膨起
4.腹膜垂

問題07: 腸間膜を持たない器官はどれか。
1.十二指腸
2.回腸
3.空腸
4.横行結腸

問題08: 正しいのはどれか。
1.オッディの括約筋は膵液および胆汁の流れを調節する。
2.パイエル板は回腸より空腸に多い。
3.空腸は回腸よりも長い。
4.十二指腸には腸間膜がある。

問題09: 咽頭について誤っている記述はどれか。
1.咽頭筋は平滑筋からなる。
2.咽頭扁桃は咽頭上部にある。
3.後鼻孔で鼻腔とつながる。
4.脊柱の直前に位置する。

問題10: 舌の分界溝の前に一列に並ぶのはどれか。
1.糸状乳頭
2.茸状乳頭
3.有郭乳頭
4.葉状乳頭

【解剖学問題3 消化器系 その1(解答編)】

【解剖学問題3 消化器系 その1(解答・解説)】

問題01: 4
解説:噴門から上部を胃底と言います。上にあるけど底。間違わないように!粘
膜ヒダが最も発達しているのは空腸で、十二指腸は小腸中で最も少ない。

問題02: 2
解説:肝臓を栄養する血管は固有肝動脈。固有肝動脈は腹大動脈からの酸素に富
む栄養血管であり、門脈は消化管(食道下部・胃・小腸・大腸)・膵臓・胆嚢・
脾臓からの静脈血(消化管で吸収された栄養を含む)を肝臓に送る機能血管。

問題03: 3
解説:横行結腸とS状結腸は、結腸間膜を有し、可動性がある。
4.大網ヒモ、間膜ヒモ、自由ヒモと呼ばれる。

問題04: 3
解説:下顎底の内側で顎下三角内に存在する。導管の顎下腺管は、舌下腺の内側
を前方に走り、口腔底の舌下小丘に開口する。

問題05: 2,4
解説:腹膜垂は結腸の特徴として見られるもので、漿膜で包まれた脂肪組織塊が
結腸壁に観察される。腸腺(リーベルキューン腺)は小腸粘膜全域に見られる。
結腸にはあって、小腸にないもの4つ言えるかな?

問題06: 1
解説:2,3,4は結腸にあり、小腸には認められない形態的特徴。粘膜ヒダは
どちらにも存在し、小腸の粘膜ヒダは輪状ヒダ、結腸の粘膜ヒダは半月ヒダである。

問題07: 1
解説:腹膜後器官である十二指腸は間膜をもたない。

問題08: 1
解説:パイエル板は回腸に多くみられる。
空腸と回腸は2:3の割合で回腸の方が長い。
小腸の中で十二指腸には腸間膜が存在しない。

問題09: 1
解説:1 : 咽頭筋の筋層は,横紋筋で縦走する内層筋と輪走する外層筋の2層より
なる。

問題10: 3
解説:有郭乳頭は舌根部に近く分界溝の前に1列に並ぶ8〜12個の大きな乳頭
で、個々の乳頭は深い溝で囲まれる。ちなみにこの中で味蕾をもたないのはどれ
でしょう?

2009年10月18日日曜日

【解剖学問題2 脈管系 その1(問題編)】

【解剖学問題2 脈管系 その1(問題)】

問題01: 正しいものはどれか。
1.上大静脈は大動脈弓の下をくぐり抜けて右心房にいたる。
2.心房・心室のうち最も筋層の発達しているのは左心室である。
3.右心房と右心室の境に僧帽弁がある。
4.大動脈弁と肺動脈弁には乳頭筋からの腱索が付着している。

問題02: 下肢の動脈について正しい記述はどれか。
1.大腿動脈は鼠径靭帯の上を通る。
2.膝窩動脈は総腓骨神経と伴行する。
3.前脛骨動脈は足根管を通過する。
4.後脛骨動脈は足底動脈弓を形成する。

問題03: 腹大動脈の直接の枝でないものはどれか。
1.腹腔動脈
2.左胃動脈
3.下腸間膜動脈
4.精巣動脈

問題04: 正しいものはどれか。
1.卵巣動脈は、腹腔動脈の枝である。
2.肝臓には肝静脈と門脈が流入している。
3.大脳動脈輪をつくる椎骨動脈は、内頸動脈の枝である。
4.食道動脈は胸大動脈の臓側枝である。

問題05: 次のうち門脈系に属さない静脈はどれか。
1.上腸間膜静脈
2.伏在静脈
3.脾静脈
4.下腸間膜静脈

問題06: 胎児期の循環について正しいのはどれか。
1.大動脈は動脈管によって肺動脈と交通している。
2.臍動脈は胎盤から胎児へ、臍静脈は胎児から胎盤へ血液を運搬する血管である。
3.静脈管は生後閉鎖してアランチウス管となる。
4.卵円孔は左右の心室をつないでいる。

問題07: 胸管について誤っている記述はどれか。
1.腰リンパ本幹と腸リンパ本幹の合流により形成される。
2.横隔膜の大静脈孔を通過する。
3.左の内頸静脈と鎖骨下静脈の合流部に注ぐ。
4.右上半身を除く全身のリンパを集める。

問題08: 主に大脳半球内側面の前半部に分布するのはどれか。
1.眼動脈
2.前大脳動脈
3.中大脳動脈
4.後大脳動脈

問題09: 膵臓・十二指腸から横行結腸にいたる消化管に分布するものはどれか。
1.上腸間膜動脈
2.下腸間膜動脈
3.腹腔動脈
4.脾動脈

問題10: 正しいのはどれか。
1.胸管は左半身のリンパのみを集めて運ぶ。
2.右リンパ本幹は下半身のリンパを運ぶ。
3.リンパ節には輸入リンパ管と輸出リンパ管が出入りしている。
4.右鎖骨上窩のリンパ節をウィルヒョウのリンパ節と呼ぶ。

【解剖学問題2 脈管系 その1(解答編)】

【解剖学問題2 脈管系 その1(解答・解説)】

問題01: 2
解説:全身に血液を巡らす心臓の最大のポンプが左心室。大動脈弓は左側にある
から上大静脈とはクロスしない。僧房弁は左側。腱索は左右の房室弁(僧房弁・
三尖弁)にあるよ。

問題02: 4
解説:大腿動脈は鼠径靭帯の下を通り、大腿前面に出る血管。膝窩動脈は前脛骨
動脈と腓骨動脈に分かれるけど、は膝の外側を回る総腓骨神経とは伴行していない。
足根管は、内果の遠位後方にあり、内果、距骨、踵骨および屈筋支帯に囲まれた
骨線維性のトンネルである。後脛骨筋腱、長指屈筋腱、長母指屈筋腱と後脛骨
動・静脈、脛骨神経が通る。

問題03: 2
解説:腹大動脈の直接の枝は、腹腔動脈、上腸間膜動脈、下腸間膜動脈、腎動
脈、精巣・卵巣動脈、下横隔動脈、腰動脈があるよ。左胃動脈は腹腔動脈の枝。

問題04: 4
解説:1.卵巣動脈は、腹大動脈の枝。2.肝臓には固有肝動脈と門脈が流入し
ている。3.大脳動脈輪をつくる椎骨動脈は、鎖骨下動脈の枝です。胸大動脈の
枝には他に気管支動脈や肋間動脈、肋下動脈、上横隔動脈がある。

問題05: 2
解説:これは覚えよう!3つですね。ちなみに伏在静脈は下肢の皮膚からの静脈
を集めていくよ。

問題06: 1
解説:2は説明が逆ですね。臍動脈は胎児から胎盤へ、臍静脈は胎盤から胎児へ
血液を送ります。静脈管は生後閉鎖して静脈管索となります。アランチウス管は
静脈管の別名。卵円孔は左右の心房をバイパスします。

問題07: 2
解説:胸管は下肢や腹腔内臓のリンパを集めるリンパ管。乳び槽から始まり、横
隔膜の大動脈裂孔を通過し、胸郭上口を抜けて左の静脈角(内頸静脈と鎖骨下静
脈の合流部)に注ぐ。

問題08: 2
解説:内側面前半部は前大脳動脈が支配。内・外側面後部は後大脳動脈、外側面
の大半は中大脳動脈が支配する。

問題09: 1
解説:下部消化管の前半部分(小腸、上行・横行結腸)で腹部の右側に位置する
臓器の栄養は腹大動脈の枝である上腸間膜動脈が支配する。後半部分(下行・S
状結腸、直腸)には下腸間膜動脈が支配。

問題10: 3
解説:胸管は両下肢、腹腔内臓、左上半身のリンパを集めます。右リンパ本幹に
は胸管に入らない右上肢のリンパのみが入ります。多くのリンパが集まる左鎖骨
上窩(左静脈角)付近で腫瘍のリンパ節転移などを確認しやすいので、ウィル
ヒョウのリンパ節と呼ばれています。

【解剖学問題 筋系 その1(問題編)】

【解剖学問題 筋系 その1】

問題01: 運動神経で支配される括約筋はどれか。
1.瞳孔括約筋
2.幽門括約筋
3.オッデイ括約筋
4.外肛門括約筋

問題02: 骨格筋細胞の形態の特徴について誤っている記述はどれか。
1.長さは数cmに達する
2.紡錘形を呈する
3.横紋構造を有する
4.多数の核を有する

問題03: 筋とその付着部との組合せで正しいのはどれか。
1.三角筋-------肩甲棘
2.円回内筋-----外側上顆
3.大殿筋-------大転子
4.後脛骨筋-----踵骨隆起

問題04: 橈骨手根関節の内転作用に関与する筋はどれか。
1.尺側手根伸筋
2.橈側手根屈筋
3.長母指伸筋
4.長橈側手根伸筋

問題05: 脊柱起立筋でないのはどれか。
1.多裂筋
2.最長筋
3.腸肋筋
4.棘筋

問題06: 腰神経叢の枝によって支配される筋はどれか。
1.梨状筋
2.上双子筋
3.外閉鎖筋
4.大腿筋膜張筋

問題07: 協力筋の組合せで正しいのはどれか。
1.上腕二頭筋−上腕三頭筋
2.腸腰筋−大殿筋
3.半腱様筋−半膜様筋
4.前脛骨筋−下腿三頭筋

問題08: 上腕骨内側上顆に付着しない筋はどれか。
1.橈側手根屈筋
2.尺側手根屈筋
3.浅指屈筋
4.深指屈筋

問題09: 股関節内旋筋はどれか。
1.小殿筋
2.大殿筋
3.梨状筋
4.内閉鎖筋

問題10: 筋とその起始との組合せで正しいのはどれか。
1.上腕二頭筋短頭−肩甲骨烏口突起
2.上腕三頭筋長頭−肩甲骨関節上突起
3.長掌筋−上腕骨外側上顆
4.指伸筋−上腕骨内側上顆

【解剖学問題 筋系 その1(解答編)】

【解剖学問題 筋系 その1(解答・解説)】

問題01: 4
解説:この中で意識して収縮できるのを考えて!
1:瞳孔括約筋は眼球の虹彩の遊離縁に近く輪状に走る平滑筋で,動眼神経中に含
まれる副交感神経が支配する。
2:幽門括約筋は胃と十二指腸との境の幽門にある平滑筋で,内輪筋が発達したもの。
3:十二指腸の総胆管の開口部 (大十二指腸乳頭:ファーター乳頭) にはオッディ
の括約筋がある。

問題02: 2
解説:骨格筋細胞は横紋筋の1種で自分の意志で動かせる随意筋。伸展した円柱状
の多核細胞で,通常直径10〜100μm,長さ1〜40mmであるが、長さ数十cmに達するも
のもある。
紡錘形を呈する筋は,横紋のない平滑筋。おもに内臓に分布する。

問題03: 1
解説:三角筋の起始は肩甲骨の肩峰・肩甲棘,鎖骨の外側1/3から起こり, 停止は
上腕骨の三角筋粗面。
2:円回内筋は上腕骨の下端の内側上顆より起こり,停止は橈骨の円回内筋。(前腕
屈筋群はほとんど内側、伸筋群は外側上顆に起始!)
3:大殿筋は,腸骨外面,仙骨,尾骨の後面および仙結節靭帯から起こり,大腿骨殿筋
粗面と腸脛靭帯に停止。
4:後脛骨筋は下腿骨間膜の後面より起こり, 足根骨の舟状骨および内側楔状骨に
付く。

問題04: 1
解説:橈骨手根関節の内転作用とは, 手関節を尺屈位にすること。だから尺側に
ある筋が正解。

問題05: 1
解説:これは、おぼえましょ。脊柱起立筋は2、3、4の3つから構成されます。

問題06: 3
解説:腰神経叢からは大腿前面(大腿神経)および内側面(閉鎖神経)の筋を支
配する。大腿後面、外側面、および下腿は仙骨神経叢からの枝が支配する。1:梨
状筋、2:上双子筋の2筋は、仙骨神経叢の筋枝に、4:大腿筋膜張筋は上殿神経に
支配されている。

問題07: 3
解説:協力筋とは運動を主力となって行う筋(主力筋)と同方向の運動を行う筋
である。
1、2、4は拮抗筋(反対の動きをする筋)である。例えば上腕二頭筋の協力筋
は上腕筋。

問題08: 4
解説:深指屈筋は尺骨内側前面と前腕骨間膜に付着する。
上腕骨内側上顆に付着する筋:(主に前腕屈筋群)円回内筋、橈側手根屈筋、尺
骨手根屈筋、長掌筋、浅指屈筋、長母指屈筋。
上腕骨外側上顆に付着する筋:(主に前腕伸筋群)長橈側手根伸筋、短橈側手根
伸筋、尺側手根伸筋、総指伸筋、小指伸筋。

問題09: 1
解説:小殿筋は中殿筋と共に扇状をなして腸骨稜と腸骨の外側面から起こり大腿
骨の大転子に付着する。運動動作は股関節の外転、内旋に関与し、直立のときは
中殿筋と共に骨盤を支える。
ちなみに股関節の外旋作用の主動筋は①深部外旋6筋(内閉鎖筋、外閉鎖筋、上
双子筋、下双子筋、大腿方形筋、梨状筋)と②大殿筋である。

問題10: 1
解説:1:上腕二頭筋短頭は肩甲骨烏口突起から起こる。
2:上腕三頭筋長頭は肩甲骨関節下結節から、
3:長掌筋は上腕骨内側上顆から、
4:指伸筋は上腕骨外側上顆から各々起始する。