2009年10月26日月曜日

【解剖学問題6 泌尿器系 その1(解答編)】

【解剖学問題6 泌尿器系 その1(解答編)】

問題01: 2
解説:良く出る!
1:膀胱は、男女とも恥骨結合の後方にある。
2:男性では膀胱の後方には直腸があるが、女性では膀胱の後方に子宮と膣がある。
3:膀胱壁の筋は平滑筋からなり、尿の排出は、副交感神経の興奮により膀胱壁の筋層が収縮して行われるが、特に内尿道口では筋層が輪状に発達していて膀胱括約筋となり、これは自動的にゆるんで尿が排出される。
4:尿管口は、膀胱底部で膀胱三角の底辺の2つの角をなし、内尿道口が膀胱三角の他の頂点をなす。

問題02: 4
解説:これも良く出る!女性排泄器・生殖器の配置は必ず覚えておくこと!
膣とは,子宮の下に続く管状部で前 (恥骨側)に尿道が走り,後方(肛門側) には直腸が位置する。

問題03: 3
解説:腎臓は,内部の髄質と表層の皮質に区分される。髄質には腎錐体が放射状に並び,皮質には腎小体(マルピギー小体)が散在する。
2,3:近位尿細管は皮髄にある腎小体のボーマン嚢の一端より始まり,髄質に入りヘンレループ(ヘンレのわな)となりUターンして再び皮質に戻り遠位尿細管になる。
4:集合管は特徴のない細胞で立方ないし円柱上皮からなる

問題04: 3
解説:腎小体は,腎実質の皮質に存在する。腎小体には,毛細血管 (輸入・ 輸出細動脈)が糸だま状に集まった糸球体とそれを包む薄い袋状のボウマン嚢よりなる。これに, 腎小体より起こる尿細管を合わせてネフロン (腎単位) と呼ぶ。尿管は腎臓の出口(腎盂)から膀胱を結ぶ管。腎小体から直接は繋がらない。

問題05: 3
解説:選択肢の中で、横紋筋線維でできているのは
3:尿道括約筋である。尿道括約筋は、男性では尿道を閉じ、尿道球腺を圧迫する。女性では、膣と尿道を圧追する。意識して動かせる筋肉が横紋筋。あとの3つは平滑筋である。

問題06: 4
解説:腎小体に続く尿細管の起始部は近位曲尿細管とよばれ、腎皮質にあり、アミノ酸、ブドウ糖、水分などを再吸収するところで、続いて直尿細管となり腎髄質に下降し、ヘンレのワナ(係蹄)へ移行する。ヘンレ下行脚から上行脚へ反転して再び皮質に行き、遠位曲尿細管となる。最終的に再び髄質に下り、集合管となって腎乳頭から腎杯へ開口する。

問題07: 2
解説:1.腎臓は腹膜後器官である。(腹膜後器官:腎臓・膵臓・十二指腸・上行結腸・下行結腸)
2.腎小体を作る糸球体はボーマン嚢に包まれて腎皮質中に存在する。
3.尿細管のうち、ヘアピン状に曲がっている部分をヘンレ係蹄(ヘンレのワナ)という

問題08: 4
解説:1.腹圧は膀胱内圧を高めて尿を内尿道口の方向へ移動させる役割を持つ。
2.排尿時には尿道括約筋は弛緩する。
3.男性:20~25cm、女性:2.5~4.5cm

問題09: 3
解説:ヘンレのワナは髄質に見られる。

問題10: 3
解説:尿管の狭窄部は3箇所ある。
①腎盂から尿管への移行部
②総腸骨動脈との交差部・腹部から骨盤部への移行部
③膀胱壁の貫通部

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