2009年10月18日日曜日

【解剖学問題 筋系 その1(解答編)】

【解剖学問題 筋系 その1(解答・解説)】

問題01: 4
解説:この中で意識して収縮できるのを考えて!
1:瞳孔括約筋は眼球の虹彩の遊離縁に近く輪状に走る平滑筋で,動眼神経中に含
まれる副交感神経が支配する。
2:幽門括約筋は胃と十二指腸との境の幽門にある平滑筋で,内輪筋が発達したもの。
3:十二指腸の総胆管の開口部 (大十二指腸乳頭:ファーター乳頭) にはオッディ
の括約筋がある。

問題02: 2
解説:骨格筋細胞は横紋筋の1種で自分の意志で動かせる随意筋。伸展した円柱状
の多核細胞で,通常直径10〜100μm,長さ1〜40mmであるが、長さ数十cmに達するも
のもある。
紡錘形を呈する筋は,横紋のない平滑筋。おもに内臓に分布する。

問題03: 1
解説:三角筋の起始は肩甲骨の肩峰・肩甲棘,鎖骨の外側1/3から起こり, 停止は
上腕骨の三角筋粗面。
2:円回内筋は上腕骨の下端の内側上顆より起こり,停止は橈骨の円回内筋。(前腕
屈筋群はほとんど内側、伸筋群は外側上顆に起始!)
3:大殿筋は,腸骨外面,仙骨,尾骨の後面および仙結節靭帯から起こり,大腿骨殿筋
粗面と腸脛靭帯に停止。
4:後脛骨筋は下腿骨間膜の後面より起こり, 足根骨の舟状骨および内側楔状骨に
付く。

問題04: 1
解説:橈骨手根関節の内転作用とは, 手関節を尺屈位にすること。だから尺側に
ある筋が正解。

問題05: 1
解説:これは、おぼえましょ。脊柱起立筋は2、3、4の3つから構成されます。

問題06: 3
解説:腰神経叢からは大腿前面(大腿神経)および内側面(閉鎖神経)の筋を支
配する。大腿後面、外側面、および下腿は仙骨神経叢からの枝が支配する。1:梨
状筋、2:上双子筋の2筋は、仙骨神経叢の筋枝に、4:大腿筋膜張筋は上殿神経に
支配されている。

問題07: 3
解説:協力筋とは運動を主力となって行う筋(主力筋)と同方向の運動を行う筋
である。
1、2、4は拮抗筋(反対の動きをする筋)である。例えば上腕二頭筋の協力筋
は上腕筋。

問題08: 4
解説:深指屈筋は尺骨内側前面と前腕骨間膜に付着する。
上腕骨内側上顆に付着する筋:(主に前腕屈筋群)円回内筋、橈側手根屈筋、尺
骨手根屈筋、長掌筋、浅指屈筋、長母指屈筋。
上腕骨外側上顆に付着する筋:(主に前腕伸筋群)長橈側手根伸筋、短橈側手根
伸筋、尺側手根伸筋、総指伸筋、小指伸筋。

問題09: 1
解説:小殿筋は中殿筋と共に扇状をなして腸骨稜と腸骨の外側面から起こり大腿
骨の大転子に付着する。運動動作は股関節の外転、内旋に関与し、直立のときは
中殿筋と共に骨盤を支える。
ちなみに股関節の外旋作用の主動筋は①深部外旋6筋(内閉鎖筋、外閉鎖筋、上
双子筋、下双子筋、大腿方形筋、梨状筋)と②大殿筋である。

問題10: 1
解説:1:上腕二頭筋短頭は肩甲骨烏口突起から起こる。
2:上腕三頭筋長頭は肩甲骨関節下結節から、
3:長掌筋は上腕骨内側上顆から、
4:指伸筋は上腕骨外側上顆から各々起始する。

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