2009年11月27日金曜日

【解剖学問題20 感覚器 その2(問題編)】

【解剖学問題20 感覚器 その2(問題編)】

問題01: 耳について正しいのはどれか。
1.鼓膜はアブミ骨に接している。
2.内耳は側頭骨内にある。
3.前庭は蝸牛と三半規管とからなる。
4.コルチ器は三半規管にある。

問題02: 視覚に関係のない細胞はどれか。
1.有毛細胞
2.錐状体細胞
3.双極細胞
4.神経節細胞

問題03: 味覚と関係ない神経はどれか。
1.三叉神経
2.顔面神経
3.迷走神経
4.舌咽神経

問題04: 舌尖部で感受性の高い味はどれか。
1.塩味
2.甘味
3.酸味
4.辛味

問題05: 誤っているのはどれか。
1.前庭が強く刺激されると回転性のめまいが起こる
2.平衡斑は平衡感覚の受容器である。
3.膨大部稜は三半規管にある。
4.三半規管は互いに90度の角度で交わっている。

問題06: 誤っているのはどれか。
1.鼓膜は外耳と中耳との境にある。
2.鼓室と咽頭とは耳管で連絡する。
3.蝸牛は体の回転運動の感受装置である。
4.半器官は3つの直交する面でアーチを描く。

問題07: 正しいのはどれか。
1.舌筋は平滑筋である。
2.舌筋は舌下神経支配である。
3.味覚は三叉神経支配である。
4.舌根は口峡の上壁である。

問題08: 誤っている組合せはどれか。
1.嗅覚―――内側膝状体
2.味覚―――孤束核
3.平衡覚―――前庭神経核
4.聴覚―――蝸牛神経核

問題09: 眼について正しいのはどれか。
1.4つの外眼筋を持つ。
2.瞳孔括約筋は虹彩の中にある。
3.水晶体は虹彩の前面にある。
4.網膜は硝子体の全面を覆っている。

問題10: 皮膚について誤っているのはどれか。
1.立毛筋は副交感神経が支配している。
2.真皮には血管が分布する。
3.マイスネル小体は触覚に関与する。
4.皮下組織は大量の脂肪細胞を含む。

【解剖学問題20 感覚器 その2(解答編)】

【解剖学問題20 感覚器 その2(解答編)】

問題01: 2
解説:1:鼓膜に接するのはツチ骨である。アブミ骨は内耳の前庭窓に接している。
3:前庭は卵形嚢、球形嚢からなる。
4:蝸牛は聴覚を司るところで、蝸牛に聴覚受容器としてコルチ器がある。

問題02: 1
解説:有毛細胞は聴覚・平衡覚の受容器に用いられる。

問題03: 1
解説:三叉神経の第3枝である下顎神経は舌の前方1/3の知覚に関与する。

問題04: 2
解説:舌尖部では甘味を感受する。

問題05: 1
解説:回転性の平衡感覚を司るのは三半規管であるので、三半規管に障害が起こると回転性めまいの原因になる。

問題06: 3
解説:迷路は蝸牛と前庭器からなるが、前庭器が体の回転運動を感受し、蝸牛は聴覚に関与する。

問題07: 2
解説:舌の運動は舌下神経が支配する。舌下神経は運動神経を含んでおり、随意筋である舌を動かす。舌は骨格筋である。味覚は顔面神経と舌咽神経が支配する。三叉神経の第3枝である下顎神経は舌の一部の知覚に関与する。舌の根元は口峡の舌壁にあたる。

問題08: 1
解説:いずれも感覚と中継核の組合せを示している。内側膝状体は聴覚の中継核である。

問題09: 2
解説:1:外眼筋は6つ(上直筋、下直筋、内側直筋、外側直筋、上斜筋、下斜筋)である。
2:虹彩中に瞳孔括約筋(副交感神経支配:縮瞳)、瞳孔散大筋(交感神経支配:散瞳)がある。
3:水晶体は虹彩の後方に存在するレンズである。
4:硝子体の前面を覆っている眼球内膜が網膜である。

問題10: 1
解説:立毛筋は交感神経に支配されており、毛を直立させ鳥肌を生じさせる働きをもつ。
2:真皮は膠原線維からなり、血管、リンパ管、毛根、知覚神経終末などが存在する。
3:マイスネル触覚小体は触覚、40Hz以下の振動刺激を感受する。
4:皮下組織の結合組織線維束からつくられる網目には脂肪組織が満ち、体温および栄養蓄積を行っている。

2009年11月18日水曜日

【解剖学問題19 泌尿器 その2(問題編)】

【解剖学問題19 泌尿器 その2(問題編)】

問題01: 腎臓について正しい記述はどれか。
1.弓状動脈は皮質と髄質との間を走る。
2.遠位尿細管は腎杯に注ぐ。
3.集合管はネフロンに含まれる。
4.ボーマン嚢は結合組織からなる。

問題02: 泌尿器系に関する記述で誤っているのはどれか。
1.尿管の粘膜は移行上皮で覆われる。
2.膀胱括約筋は平滑筋で出来ている。
3.尿道の前立腺部では射精管が開口する。
4.膀胱上面で尿管が開く。

問題03: 腎臓について誤っている記述はどれか。2つ選べ。
1.右腎は左腎より低位にある。
2.糸球体と尿細管とを合わせてネフロンと呼ぶ。
3.ボーマン嚢の一端から遠位尿細管が始まる。
4.後腹膜器官である。

問題04: 女性の膀胱について誤っているのはどれか。
1.小骨盤腔に位置する。
2.内面は移行上皮で覆われる。
3.直腸と子宮との間に位置する。
4.底部に尿管が開く。

問題05: 横紋筋線維でできているのはどれか。
1.瞳孔括約筋
2.幽門括約筋
3.尿道括約筋
4.膀胱収縮筋

問題06: 尿道について誤っている記述はどれか。
1.女性の尿道は膣前庭に開口する。
2.男性の尿道は尿道海綿体の中を走る。
3.尿道上皮は粘膜上皮である。
4.尿道括約筋は平滑筋である。

問題07: 膀胱について誤っている記述はどれか。
1.恥骨結合の後方に位置する。
2.男女共に後方には直腸が接する。
3.膀胱の筋は自律神経に支配される。
4.尿管口は膀胱三角の頂点をなす。

問題08: ネフロン(腎単位)について誤っているのはどれか。
1.糸球体は毛細血管で形成される。
2.ボーマン嚢は糸球体を包んでいる。
3.遠位尿細管はボーマン嚢の尿管極から始まる。
4.綴密斑は遠位尿細管の一部に形成される。

問題09: 腎小体について誤っているのはどれか。
1.腎臓の皮質に存在する。
2.糸球体とボーマン嚢からなる。
3.尿細管とあわせてネフロンと呼ぶ。
4.血管極から輸出細静脈が出る。

問題10: ネフロンの構成要素でないのはどれか。
1.糸球体
2.弓状動脈
3.ヘンレのワナ
4.近位曲尿細管

【解剖学問題19 泌尿器 その2(解答編)】

【解剖学問題19 泌尿器 その2(解答編)】

問題01: 1
解説:1 : 腎臓に血液を供給する動脈は,まず,腹大動脈から直接分岐する腎動脈から始まり,腎門から入って, 腎乳頭間を走る。これを葉間動脈といい, これは皮質と髄質の間で急に曲って弓状動脈となる。これから皮質に向かって小葉間動脈が分岐し,腎小体の輸入細動脈→糸球体→輸出細動脈を形成し,さらに輸出動脈からは直細動脈が放射状に髄質に向かって走る。その後毛細血管を経て,静脈となり,動脈とは逆方向に,皮質では小葉間静脈,髄質では直細静脈が弓状静脈→葉間静脈を経て微静脈となる。

問題02: 4
解説:膀胱は下向きの三角錐状をしており、尿管は膀胱の後下面に開く。

問題03: 2,3
解説:腎臓は後腹膜器官である。脊柱の両側で、第11胸椎から第3腰椎の間にあり、多くの場合、左腎より右腎のほうが半分ないし1椎体だけ低位にある。腎臓内部の表層にある皮質には、腎小体(糸球体とボーマン嚢を合わせたもの)がみられる。この腎小体には、それぞれ蛇行や直行する尿細管がある(1つの腎小体と1本の尿細管を合わせたものがネフロン:腎単位と呼ばれる)。ボーマン嚢の一端から近位尿細管が始まり、髄質に下行して、ヘンレのわなで折れ返り上行脚となり、再び皮質の腎小体の周囲で遠位尿細管から集合管へと続き、腎杯、腎孟(盤)、尿管と続く。

問題04: 3
解説:1:骨盤の分界線より下を小骨盤と呼び、ここに骨盤内臓(膀胱・子宮・卵管・卵巣・直腸など)が入る。膀胱は男性では直腸の前に、
3:女性では子宮と膣の前に位置する。膀胱は、ピラミッド状で頂きを膀胱尖、底にあたる部分を膀胱底と呼ぶ。膀胱尖は前上部で恥骨結合の後ろにあり、
4:後方の膀胱底は三角形状で上縁の両端から尿管が入り(尿管口)、下方の頂点から尿道が出る。
2:(内尿道口)膀胱の内面は、移行上皮が見られる。

問題05: 3
解説:選択肢の中で、横紋筋線維でできているのは尿道括約筋である。

問題06: 4
解説:尿道隔膜部で骨格筋によって尿道括約筋をつくる。

問題07: 2
解説:1:膀胱は、男女とも恥骨結合の後方にある。
2:男性では膀胱の後方には直腸があるが、女性では膀胱の後方に子宮と膣がある(図2-2)。
3:膀胱壁の筋は平滑筋からなり、尿の排出は、副交感神経の興奮により膀胱壁の筋層が収縮して行われるが、特に内尿道口では筋層が輪状に発達していて膀胱括約筋となり、これは自動的にゆるんで尿が排出される。
4:尿管口は、膀胱底部で膀胱三角の底辺の2つの角をなし、内尿道口が膀胱三角の他の頂点をなす。

問題08: 3
解説:腎臓のネフロン(腎単位)とは、腎小体とそれに続く尿細管からなり、尿を成生する部位を示す。腎小体はさらに、毛細血管からなる糸球体とこれを包むボーマン嚢からなる。
1:糸球体は毛細血管が糸だま状に集まったものである。
3:遠位尿細管は、一度髄質にのびた尿細管が、再び腎小体の周辺に戻ったものをいう。尿管極から直接始まるのは近位尿細管。
4:緻密斑は、遠位尿細管が腎小体の血管極に接する部分でその上皮の丈が高くなり、緻密斑という構造を形成する。これとともに輸入細動脈の平滑筋細胞が、ボーマン嚢の近くで上皮細胞様となる。これを糸球体旁細胞という。

問題09: 4
解説:腎小体は、糸球体とボーマン嚢からなる。腎小体は、表層の皮質に散在している。この腎小体と、これに続く尿細管をあわせてネフロンと呼んでいる。腎小体を構成する糸球体は毛細血管網である。糸球体を作る血管は、太い輸入管(輸入細動脈)と細い輸出管(輸出細動脈)で作られる。この血管がボーマン嚢に出入りする側を血管極、その対側で尿管細管が始まる側を尿細管極と呼ぶ。

問題10: 2
解説:ネフロン(腎単位)とは腎小体と尿細管を併せたものをいう。また腎小体(マルピギー小体)は毛細血管が毛鞠状になっている糸球体とそれを包む袋状のボウマン嚢からなっている。また尿細管は近位・遠位尿細管とそれをつなぐヘンレのワナ(係蹄)からなっている。弓状動脈は腎皮質と髄質の間を弓状に走行する動脈である。

2009年11月16日月曜日

【解剖学問題18 脈管 その2(問題編)】

【解剖学問題18 脈管 その2(問題編)】

問題01: 誤っているものはどれか。
1.大動脈弓の枝は3本である。
2.冠状静脈洞は右心房に入り、冠状動脈は右心室から出る。
3.腕頭静脈は左右にある。
4.上腸間膜静脈は胃からの静脈を受ける。

問題02: 誤っているものはどれか。
1.終動脈は脳、肝臓、腎臓などにみられる。
2.肺動脈は肺の栄養血管である。
3.静脈は動脈と同じ層構造をもつ。
4.動脈が毛細血管を経ずに静脈と交通することを動静脈吻合という。

問題03: 加齢とともに脂肪組織に変化するリンパ器官はどれか。
1.扁桃
2.リンパ節
3.脾臓
4.胸腺

問題04: 心臓について正しいのはどれか。
1.肺静脈は右心房から出る。
2.冠状動脈は左心室から出る。
3.卵円窩は心房中隔にある。
4.大動脈弁は尖弁である。

問題05: 内頚動脈の枝はどれか。
1.眼動脈
2.浅側頭動脈
3.舌動脈
4.顔面動脈

問題06: 誤っているものを選べ。
1.心臓は縦隔に存在する。
2.心臓の心底は左上方にある。
3.左右の心室の間には前後の室間溝がある。
4.心房と心室は房室口で連絡する。

問題07: 中硬膜動脈は以下のうちどの枝か。
1.顎動脈
2.内頸動脈
3.顔面動脈
4.浅側頭動脈

問題08: 脳底動脈となるものはどれか。
1.椎骨動脈
2.内頚動脈
3.前大脳動脈
4.前交通動脈

問題09: 腹腔動脈からの枝でないのはどれか。
1.下腸間膜動脈
2.脾動脈
3.総肝動脈
4.左胃動脈

問題10: 動脈とその分布域との組合せで正しいのはどれか。
1.腹腔動脈―――胃
2.上腸間膜動脈―――直腸
3.腎動脈―――精巣
4.下腸間膜動脈―――卵巣

【解剖学問題18 脈管 その2(解答編)】

【解剖学問題18 脈管 その2(解答編)】

問題01: 2
解説:冠状動脈は心臓を栄養する血管で、上行大動脈より分岐する。

問題02: 2
解説:肺動脈は血液のガス交換の為に、右心室から肺に流れる血管のことで、生命機能を維持する目的で使われることから機能血管と呼ばれる。肺自体を栄養している栄養血管は気管支動脈である。

問題03: 4
解説:胸腺は思春期を境に機能を低下・消失させ、脂肪組織に置き換わる。

問題04: 3
解説:肺静脈は肺から左心房に流入する血管である。冠状動脈は心臓を栄養する血管で、上行大動脈より分岐する。大動脈弁は半月弁である。

問題05: 1
解説:他は外頚動脈の枝。

問題06: 2
解説:心臓の心底は右上方にある。
また心尖は左下方で前胸壁に接している。

問題07: 1
解説:外頚動脈の分岐である顎動脈からはさらに数本の枝が分かれて行くが、中硬膜動脈もそのひとつである。

問題08: 1
解説:鎖骨下動脈より分岐する両側の椎骨動脈は、頭蓋に入る際に左右が合し、脳底動脈となる。

問題09: 1
解説:腹腔動脈の分枝は脾動脈、左胃動脈、総肝動脈がある。さらに総肝動脈は固有肝動脈・胃十二指腸動脈・右胃動脈に分かれる。

問題10: 1
解説:2:上腸間膜動脈は膵臓、十二指腸、空腸、回腸、盲腸、上行結腸の一部に分布する。直腸に分布する動脈は下腸間膜動脈と内腸骨動脈(臓側枝)である。
3:腎動脈は腎臓に分布する。精巣に分布するのは精巣動脈である。
4:下腸間膜動脈は下行結腸、S状結腸、直腸の上半分に分布する。卵巣に分布する動脈は卵巣動脈である。

2009年11月13日金曜日

【解剖学問題17 骨格系 その2(問題編)】

【解剖学問題17 骨格系 その2(問題編)】

問題01: 大坐骨孔について正しいのはどれか。
1.大坐骨切痕と仙結節靭帯とで形成される。
2.大坐骨切痕とは、腸骨の下後腸骨棘と坐骨の坐骨結節との間の大きな陥凹である。
3.梨状筋が坐骨神経の下を通る。
4.陰部神経が梨状筋上孔を通る。

問題02: 正中環軸関節の運動様式で正しいのはどれか。
1.頭部の回旋
2.頭部の前屈
3.頚部の後屈
4.頚部の側屈

問題03: 第2腰椎にないものはどれか。
1.棘突起
2.副突起
3.乳頭突起
4.横突起

問題04: らせん関節はどれか。2つ選べ。
1.股関節
2.距腿関節
3.腕尺関節
4.胸鎖関節

問題05: 上腕骨に存在しないのはどれか。
1.外科頚
2.尺骨切痕
3.橈骨神経溝
4.内側上顆

問題06: ラムダ縫合を構成する組合せはどれか。
1.前頭骨―――側頭骨
2.側頭骨―――頭頂骨
3.頭頂骨―――頭頂骨
4.後頭骨―――頭頂骨

問題07: 女性の骨盤の特徴で正しいものを選びなさい。
1.仙骨岬角の突出が強い。
2.腸骨棘の開きが小さい。
3.恥骨角が大きい。
4.仙骨の幅が狭い。

問題08: 関節の形状で正しいものを選びなさい。
1.肩甲上腕関節は蝶番関節である。
2.腕尺関節は楕円関節である。
3.示指の手根中手関節は平面関節である。
4.母指のCM関節は球関節である。

問題09: 手の月状骨と関節を作るのはどれか。
1.三角骨
2.豆状骨
3.大菱形骨
4.第3中手骨

問題10: 脊柱について正しいのはどれか。
1.頸椎は生理的に後彎している。
2.頸部の脊柱管は頸部伸展で拡大する。
3.椎間板の線維輪は膠原線維の層でできている。
4.すべての頸椎横突孔は椎骨動静脈を通す。

【解剖学問題17 骨格系 その2(解答編)】

【解剖学問題17 骨格系 その2(解答編)】

問題01: 2
解説:大坐骨孔は、寛骨の大坐骨切痕、仙骨および坐骨棘から仙骨および尾骨へ張る仙棘靭帯とによって囲まれた孔である。大坐骨切痕は、腸骨の下後腸骨棘と坐骨の坐骨結節との間の大きな陥凹である。大坐骨孔には梨状筋が通り、これによりさらに梨上筋上孔と梨状筋下孔とに分けられる。
上孔は上殿神経、同動・静脈が通り、下孔は、下殿神経、同・静脈、坐骨神経、陰部神経および内陰部動・静脈が通る。

問題02: 1
解説:正中環軸関節とは、第1頚椎(環椎)の前弓にある歯突起窩と第2頚椎(軸椎)の歯突起の前後関節面との関節で、頭蓋骨を回転させる車軸関節である。主に回旋運動に関与する。

問題03: 4
解説:腰椎には横突起はみられない。その代わり、胸椎では見られない副突起や乳頭突起が見られる。

問題04: 2,3
解説:1.股関節―――臼関節、4.胸鎖関節―――鞍関節

問題05: 2
解説:尺骨切痕は橈骨に見られる。

問題06: 4
解説:ラムダ縫合とは後頭骨と頭頂骨の間の縫合のこと。他に矢状縫合、冠状縫合がある。矢状縫合は左右の頭頂骨の間に、冠状縫合は前頭骨と頭頂上骨の間にみられる。

問題07: 3
解説:女性は男性と異なり骨盤内(子宮)で胎児を育成し、出産をする必要があるため、骨盤腔を広くする構造の違いが見られる。そのため仙骨岬角の突出が小さく、骨盤上口は横に広い楕円型をしている。腸骨棘の開きが大きく、恥骨角が大きい。男性は仙骨岬角の突出が見られ、骨盤上口はハート形をしている。

問題08: 3
解説:1.肩甲上腕関節(いわゆる肩関節)は球関節である。
2.腕尺関節は蝶番関節である。
3.4指の手根中手関節は可動性の少ない平面関節である。
4.母指のCM関節(手根中手関節)は鞍関節である。

問題09: 1
解説:月状骨と隣接していない骨は、豆状骨、大菱形骨、小菱形骨。

問題10: 3
解説:椎間板は椎骨と椎骨に挟まれ、衝撃緩衝材の役割を果たす。構造は膠原線維の層が年輪状に重なり、クッションの役割をする髄核を強固に収めている。頸椎横突孔はすべての頸椎に存在するが、椎骨動静脈を通すのは第7頸椎以外の6つの横突孔である。

2009年11月12日木曜日

【解剖学問題16 筋系 その2(問題編)】

【解剖学問題16 筋系 その2(問題編)】

問題01: 筋の作用について誤っているのはどれか。
1.三角筋前部線維は肩関節を屈曲する。
2.大内転筋は膝関節を屈曲する。
3.最長筋は脊柱を後屈する。
4.大殿筋は股関節を伸展する。

問題02: 脛骨神経支配の筋はどれか。
1.大腿二頭筋長頭
2.大腿二頭筋短頭
3.中間広筋
4.第3腓骨筋

問題03: 二重神経支配を受けないのはどれか。
1.深指屈筋
2.大内転筋
3.短母指外転筋
4.大腿二頭筋

問題04: 大腿内転筋群を主に支配する神経はどれか。
1.坐骨神経
2.閉鎖神経
3.大腿神経
4.仙骨神経叢

問題05: 鵞足を形成する筋の付着部で正しいのはどれか。
1.脛骨粗面
2.下前腸骨棘
3.大腿骨転子窩
4.坐骨結節

問題06: 肩甲棘に付着するのはどれか。
1.肩甲挙筋
2.前鋸筋
3.小胸筋
4.僧帽筋

問題07: 坐骨に起始を持たない筋はどれか。
1.半腱様筋
2.半膜様筋
3.薄筋
4.大内転筋

問題08: 上腕骨大結節に付着しない筋はどれか。
1.棘下筋
2.小胸筋
3.小円筋
4.棘上筋

問題09: 大腿骨に起始を持たない筋はどれか。
1.腓腹筋
2.長腓骨筋
3.膝窩筋
4.足底筋

問題10: 頚動脈三角を構成しないものはどれか。
1.僧帽筋前縁
2.肩甲舌骨筋上腹
3.顎二腹筋後腹
4.胸鎖乳突筋前縁

【解剖学問題16 筋系 その2(解答編)】

【解剖学問題16 筋系 その2(解答編)】

問題01: 2
解説:1:肩関節の屈曲とは上腕の前方挙上であり、三角筋の働きに属する。
2:大内転筋は、大腿骨に停止するので膝関節に直接関係なし。
3:最長筋は脊柱起立筋の1つで、脊柱を背屈(後屈)する。
4:股関節の伸展は、大腿骨を後方に引く運動であり、大殿筋が作用する。

問題02: 1
解説:2.大腿二頭筋短頭―――腓骨神経
3.中間広筋―――大腿神経
4.第3腓骨筋―――深腓骨神経

問題03: 3
解説:1.深指屈筋―――正中神経、尺骨神経
2.大内転筋―――閉鎖神経、坐骨神経
3.短母指外転筋―――正中神経
4.大腿二頭筋―――脛骨神経、腓骨神経
あと短母指屈筋(正中神経、尺骨神経)などがある。

問題04: 2
解説:大腿内転筋群には
恥骨筋−−−大腿神経支配
長・短・大内転筋、薄筋、外閉鎖筋−−−閉鎖神経支配
がある。

問題05: 1
解説:鵞足は脛骨粗面に停止する3つの筋で構成される。
起始はそれぞれ、縫工筋が上前腸骨棘、薄筋が恥骨下枝前面、半腱様筋は坐骨結節である。

問題06: 4
解説:すべて肩甲骨に付着するが、
1は上角、内側縁上部に
2は内側縁全域に
3は烏口突起にそれぞれ付着している。
僧帽筋は中部線維が肩甲棘と肩峰に付着している。
肩甲挙筋:第1〜4頸椎横突起→肩甲骨上角
前鋸筋:第1〜8肋骨→肩甲骨内側縁
小胸筋:第2〜5肋骨→肩甲骨烏口突起
僧帽筋:外後頭隆起・項靱帯・棘突起→肩甲棘・肩峰・鎖骨外側1/3

問題07: 3
解説:薄筋は恥骨下枝前面から起始する。

問題08: 2
解説:小胸筋:第2〜5肋骨→肩甲骨烏口突起
棘上筋:肩甲骨棘上窩→上腕骨大結節
棘下筋:肩甲骨棘下窩→上腕骨大結節
小円筋:肩甲骨外側縁→上腕骨大結節

問題09: 2
解説:長腓骨筋:腓骨頭→内側楔状骨・第1中足骨底
腓腹筋:内側・外側上顆→踵骨腱(アキレス腱)となり踵骨隆起
膝窩筋:外側上顆→脛骨上部後面
足底筋:外側上顆→踵骨腱

問題10: 1
解説:この中央部は、総頸動脈が内・外頸動脈に分岐する位置で、頸動脈拍動を触れる。

2009年11月11日水曜日

【解剖学問題15 呼吸器 その2(問題編)】

【解剖学問題15 呼吸器 その2(問題編)】

問題01: 気管について正しい記述はどれか。
1.後壁は脊柱に接している。
2.前方を大動脈弓が横切る。
3.気管筋は骨格筋である。
4.粘膜上皮は重層扁平上皮である。

問題02: 呼吸器について正しい記述はどれか。
1.上顎洞は上鼻道に開口する。
2.声帯筋は平滑筋である。
3.気管膜性部は食道に接する。
4.左肺には水平裂がみられる。

問題03: 声帯筋が付着するのはどれか。
1.気管軟骨
2.喉頭蓋軟骨
3.輸状軟骨
4.披裂軟骨

問題04: 副鼻腔を構成しないのはどれか。
1.篩骨洞
2.蝶形骨洞
3.前頭洞
4.下顎洞

問題05: 誤っているものを選べ。
1.喉頭は第4~6頚椎の高さに位置する
2.副鼻腔は4つある
3.右肺には水平裂が見られる
4.右肺では2本の葉気管支に分岐する

問題06: 鼻腔に開口していないのはどれか。
1.上顎洞
2.耳管
3.鼻涙管
4.前頭洞

問題07: 正しいのはどれか。
1.上顎洞は中鼻道に開口する。
2.側頭骨は副鼻腔を形成する。
3.上鼻道には鼻涙管が開口する。
4.耳管は鼻腔に開口する。

問題08: 呼吸器系について誤っている記述はどれか。
1.気管軟骨は卵形を呈する。
2.気管粘膜表面は線毛上皮で覆われる。
3.右肺には水平裂がみられる。
4.肺表面は胸膜で覆われている。

問題09: 呼吸器について正しいのはどれか。
1.鼻腔の下壁は篩骨篩板で構成される。
2.各鼻甲介の上にはそれぞれ上鼻道、中鼻道、下鼻道が通る。
3.鼻腔は前方が外鼻孔で外界に通じている。
4.鼻粘膜の大部分は重層扁平上皮である。

問題10: 縦隔に存在する臓器はどれか。
1.肺
2.甲状腺
3.大動脈弓
4.横隔膜

【解剖学問題15 呼吸器 その2(解答編)】

【解剖学問題15 呼吸器 その2(解答編)】

問題01: 2
解説:1: 気管の後壁は食道に接している。
2:前方には大動脈弓がある。
3: 気管筋は不随意筋の平滑筋である。
4:気管の粘膜上皮は多列線毛上皮である。

問題02: 3
解説:上顎洞は、半月裂孔より中鼻道に開口する。声帯筋は甲状披裂筋の一部、声帯靭帯から起こり披裂軟骨の声帯突起につく横紋筋である。食道は第6頚椎から始まる頚部食道部で気管後部の膜性部(壁)に接着する。左肺は斜裂により2葉に分けられ、右肺は斜裂と水平裂によって3葉に分けられる。

問題03: 4
解説:選択肢の4つの軟骨は、喉頭および気管にみられる軟骨である。
1:気管は、軟骨輸・冠状靱帯・膜性壁で構成されるが、軟骨輸とは気管軟骨のことである。
2:喉頭蓋軟骨は、スプーン状の軟骨で甲状軟骨の後正中に付着し、咽頭と喉頭を境する喉頭蓋をつくる。
3:輪状軟骨は、甲状軟骨の下方にある指輸状の軟骨で下方は気管軟骨に連なる。
4:披裂軟骨は、輪状軟骨の後上縁にある左右一対の小さな三角錐状の軟骨である。披裂軟骨の尖端と甲状軟骨の後面との間に、ヒモ状の声帯靭帯とそれに沿って声帯筋が付き声帯ヒダ(声帯)をつくる。

問題04: 4
解説:4.下顎洞ではなく、上顎洞。

問題05: 4
解説:右肺には3本の葉気管支が分岐する。

問題06: 2
解説:耳管は咽頭の鼻部に開口する。

問題07: 1
解説:副鼻腔
①前頭洞(前頭骨)・・・中鼻道、
②蝶形骨洞(蝶形骨)・・・鼻腔の後上方
③篩骨洞(篩骨)・・・大部分が中鼻道
④上顎洞(上顎骨)・・・中鼻道
鼻涙管は下鼻道に開口し、耳管は咽頭に開口する。

問題08: 1
解説:気管軟骨は硝子軟骨であり、約15~20個の馬蹄形が靱帯で連結されて出来ている。

問題09: 3
解説:1.鼻腔の上壁が篩骨篩板で構成される。下壁は上顎骨、口蓋骨で構成される。
2.各鼻甲介の下に通る。
4.鼻粘膜の大部分は多列線毛上皮である。

問題10: 3
解説:縦隔は左右の肺の間で脊柱の前方にあり、横隔膜の上方にある空間である。そこに存在する臓器は大動静脈、大動脈弓、食道、心臓、横隔神経、迷走神経、胸管などである。

【解剖学問題14 解剖学概論 その2(問題編)】

【解剖学問題14 解剖学概論 その2(問題編)】

問題01: 単層扁平上皮の器官について正しいものはどれか。
1.皮膚表皮
2.気管
3.食道
4.血管

問題02: 線維軟骨でないものはどれか。
1.肋軟骨
2.恥骨結合
3.椎間円板
4.半月板

問題03: 正しいのはどれか。
1.骨格筋線維は単核細胞である。
2.心筋線維は細胞の境に介在板(輝線)がある。
3.平滑筋線維は横紋構造をなし、紡錘形をしている。
4.刺激伝導系を形成する線維は平滑筋線維である。

問題04: 平滑筋の分布について誤っているものを選べ。
1.瞳孔括約筋
2.瞳孔散大筋
3.毛様体筋
4.虫様筋

問題05: ライソソームの役割で正しいものを選べ。
1.加水分解酵素を含み細胞内消化する
2.染色体を両極に移動させる
3.タンパク合成
4.ATPの合成

問題06: 正しい組合せはどれか。
1.尿管―――単層円柱上皮
2.胃――――多列円柱上皮
3.気管―――単層扁平上皮
4.表皮―――重層扁平上皮

問題07: 疎性結合組織はどれか。
1.皮下組織
2.靱帯
3.腱
4.真皮

問題08: 蛋白質の合成に関係するのはどれか。
1.ライソゾーム
2.中心小体
3.ミトコンドリア
4.リボゾーム

問題09: 腱の主成分はどれか。
1.線維軟骨
2.弾性軟骨
3.弾性線維
4.膠原線維

問題10: 中胚葉由来の器官はどれか。
1.嗅覚器
2.膵臓
3.尿道
4.腎臓

【解剖学問題14 解剖学概論 その2(解答編)】

【解剖学問題14 解剖学概論 その2(解答編)】

問題01: 4
解説:気管は多列線毛円柱上皮、皮膚表皮、食道は重層扁平上皮。

問題02: 1
解説:肋軟骨は硝子軟骨。

問題03: 2
解説:骨格筋線維は多核である。平滑筋は横紋構造を持たない。刺激伝導系は特殊心筋にみられる。

問題04: 4
解説:随意筋か不随意筋かを考える。随意筋なら骨格筋、そうでないなら平滑筋である。虫様筋は指指指深屈筋の腱から起こる筋で、第2~5指の基節骨底と手背に走り指背腱膜に付く。基節を曲げて中節と末節を伸展する。

問題05: 1
解説:2は中心小体、3はリボソームと小胞体、4はミトコンドリア

問題06: 4
解説:尿管は移行上皮、胃は単層円柱上皮、気管は多列円柱線毛上皮。

問題07: 1
解説:粗い膠原線維の間に弾性線維を含み、可変性に富む疎性結合組織は皮下組織などに見られる。他の3つは密性結合組織。

問題08: 4
解説:細胞は、核とそれを囲む細胞質よりなる。細胞質には特定の形態と機能を持つ細胞内小器官があり、リボソーム、小胞体、ゴルジ装置、糸粒体(ミトコンドリア)、ライソソーム、中心小体、細胞骨格がある。蛋白質の合成にはリボソームが関与する。ライソソーム(リソソーム)は分解酵素を含み、細胞内消化に関与し、中心小体は細胞分裂時に関与する。ミトコンドリアは細胞内のエネルギー産生に関与する。

問題09: 4
解説:腱は膠原線維を多量に含む密性線維性結合組織である。堅く頑丈なのが特徴。他には靭帯や真皮などがある。

問題10: 4
解説:泌尿生殖系である腎臓が中胚葉由来。1は感覚器なので外胚葉。2,3はそれぞれ消化器、尿路なので内胚葉である。

2009年11月9日月曜日

【解剖学問題13 消化器 その2(問題編)】

【解剖学問題13 消化器 その2(問題編)】

問題01: 正しいのはどれか。
1.胆汁は胆嚢で産生される。
2.グリソン鞘には動脈・静脈・胆管の三つ組がみられる。
3.膵管は肝管と合流し大十二指腸乳頭に開口する。
4.肝静脈は上大静脈に開口する。

問題02: パイエル板(集合リンパ小節)があるのはどれか。
1.胃
2.十二指腸
3.回腸
4.虫垂

問題03: 正しいのはどれか。
1.喉頭の骨組みはすべて軟骨である。
2.声帯ヒダの下部にもう1つ前庭ヒダがある。
3.喉頭は第6頚椎の高さで食道から分岐する。
4.副鼻腔は上顎洞、前頭洞、蝶形骨洞の3つである。

問題04: 間膜があるのはどれか。
1.食道
2.膵臓
3.肝臓
4.上行結腸

問題05: 誤っているものを選べ。
1.輪状ヒダ、腸絨毛は回腸より空腸で発達している。
2.結腸は上行結腸、横行結腸、下行結腸に区分される。
3.右腸骨窩にある連結部位を回盲部という。
4.虫垂は腹膜に囲まれ、虫垂間膜を有する。

問題06: 胃について誤った記述はどれか。
1.噴門は第11胸椎の位置にある。
2.3層の平滑筋がある。
3.胃腺には主細胞、傍細胞、副細胞がある。
4.十二指腸への移行部を胃底という。

問題07: 誤っているのはどれか。
1.虫垂は下行結腸から突出している。
2.ダグラス窩は直腸と子宮の間にある。
3.大腸の長さは約1.5mである。
4.外肛門括約筋は横紋筋から出来ている。

問題08: 誤っているものはどれか。
1.幽門括約筋は縦走筋からなる
2.胃壁は3層からなる
3.胃から十二指腸への開口部を幽門口という
4.胃底は噴門の左上方にある

問題09: 胃について正しいものを選べ。
1.胃と十二指腸の間には回盲弁がある
2.噴門は第11胸椎の位置にある。
3.胃壁の筋層において中層は縦走筋である
4.噴門より下部を胃底という。

問題10: 口腔前庭に開口するのはどれか。
1.顎下腺
2.小舌下腺管
3.耳下腺
4.舌下腺

【解剖学問題13 消化器 その2(解答編)】

【解剖学問題13 消化器 その2(解答編)】

問題01: 2
解説:胆汁は肝細胞で産生され、毛細胆管、小葉間胆管など通過した後、左、右肝管を流れ、総肝管、胆嚢管を経て、胆嚢に一時貯蔵され、濃縮される。
肝臓は径約0.5~2㎜ほどの多角形(断面ではほぼ六角形)の小葉構造がその構成単位となっており、これを取り囲む結合組織がグリソン鞘である。この部分には、肝門から進入して来た肝動脈の枝である小葉間動脈と門脈の枝の小葉間静脈の他、小葉間胆管があり、これらを三つ組という。
膵管は、肝臓から胆汁を運ぶ総胆管と合流して大十二指腸乳頭に開口する。
肝静脈は下大静脈に開口する。

問題02: 3
解説:小腸の粘膜には多くのゴマ粒大のリンパ小節が散在するが、これが集団をなし、小判形(長径2~4㎜)になったものを集合リンパ小節(パイエル板)という。回腸下部に多く、細菌感染の防御に当たる。

問題03: 1
解説:前庭ヒダは声帯ヒダの上部にある。喉頭は第6頚椎の高さで咽頭から移行する。食道は喉頭の後方で咽頭から移行する。副鼻腔は全部で4つ(上顎洞、前頭洞、蝶形骨洞、篩骨洞)。最も大きいのは上顎洞 である。

問題04: 3
解説:肝臓には、胃の小彎側からでた小網と呼ばれる腹膜ヒダ、いわゆる肝胃間膜といわれる間膜が存在する。

問題05: 2
解説:2.結腸は上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸に区分される。

問題06: 4
解説:十二指腸への移行部のことを幽門という。胃腺には主細胞(ペプシン)、傍細胞(塩酸)、副細胞(ムチン)がある。

問題07: 1
解説:虫垂は回腸と上行結腸の移行部から突出している。

問題08: 1
解説:幽門括約筋は輪走筋

問題09: 2
解説:回盲弁(バウヒン弁)は名前の通り、回腸と盲腸部に存在する弁。胃壁の筋層は3層からなり、内斜走筋、中輪走筋、外縦走筋からなる。噴門より上部を胃底という。

問題10: 3
解説:顎下腺・舌下腺はともに固有口腔に開口する。
小舌下腺管は舌下腺の導管のうち、舌下ヒダに沿って開口するもので多数存在する。

2009年11月6日金曜日

【解剖学問題12 神経系 その2(問題編)】

【解剖学問題12 神経系 その2(問題編)】

問題01: 正しい組合せはどれか。
1.恥骨筋―――大腿神経
2.大腿二頭筋―――閉鎖神経
3.大殿筋―――上殿神経
4.大腿筋膜張筋―――下殿神経

問題02: 頚横神経は以下のどれから直接分枝するか。
1.頚神経叢
2.胸神経
3.腋窩神経
4.腕神経叢

問題03: 脳神経の開始部位について誤っている組合せはどれか。
1.嗅神経―――終脳
2.動眼神経―――中脳
3.滑車神経―――橋
4.舌咽神経―――延髄

問題04: 触・圧感覚を伝える伝導路はどれか。
1.後脊髄小脳路
2.錐体路
3.錐体外路
4.後索路

問題05: 次のうち誤った組合せはどれか。
1.視覚―――視神経→外側膝状体→視覚中枢
2.聴覚―――蝸牛神経→内側膝状体→聴覚中枢
3.味覚―――顔面神経・舌咽神経→孤束核→味覚中枢
4.嗅覚―――嗅神経→嗅索→嗅球→嗅覚中枢

問題06: 大脳溝について正しいのはどれか。
1.中心溝―――前頭葉と側頭葉の間
2.外側溝―――後頭葉と側頭葉の間
3.中心溝―――前頭葉と頭頂葉の間
4.外側溝―――頭頂葉と後頭葉の間

問題07: 腰神経叢に由来しない神経はどれか。
1.大腿神経
2.坐骨神経
3.閉鎖神経
4.外側大腿皮神経

問題08: 頭頂葉にあるのはどれか。
1.視覚野
2.運動性言語野
3.運動野
4.一次体性感覚野

問題09: 脊髄前根を通らないものはどれか。2つ選べ。
1.感覚神経
2.運動神経
3.自律神経
4.内臓求心性神経

問題10: 脳室系について正しい記述はどれか。
1.側脳室は視床の間にある。
2.第3脳室は中脳にある。
3.脳脊髄液は脈絡叢で産生される。
4.脳室は硬膜下腔に通じる。

【解剖学問題12 神経系 その2(解答編)】

【解剖学問題12 神経系 その2(解答編)】

問題01: 1
解説:大腿二頭筋・・・脛骨神経、大殿筋・・・・・下殿神経、大腿筋膜張筋・・上殿神経

問題02: 1
解説:頚横神経は頚神経叢の枝。

問題03: 3
解説:滑車神経は中脳に核を持つ。

問題04: 4
解説:1は意識されない筋肉などからの情報を小脳へ伝える伝導路。錐体路、錐体外路は遠心性伝導路である。

問題05: 4
解説:順番が違う。嗅覚の受容器である嗅細胞が鼻粘膜に存在し、刺激されると篩骨を貫通する嗅神経に伝えられ、頭蓋に入ったところで嗅球に入る。嗅球から大脳に向かう線維群を嗅索といい、嗅覚中枢に伝えられる。

問題06: 3
解説:外側溝は前頭葉および頭頂葉と側頭葉の間。

問題07: 2
解説:腰神経叢からの筋支配は大腿前面(大腿神経)、内側面(閉鎖神経)、また大腿外側の皮膚に行く神経(外側大腿皮神経)がある。坐骨神経は大腿後面から下腿を支配し、仙骨神経叢から分かれる。

問題08: 4
解説:体性感覚野は頭頂葉の中心後回にある。視覚野は後頭葉の半球内側面にある鳥距溝の周囲に、運動性言語野は前頭葉に、運動野も前頭葉にあり、特に中心前回にある。

問題09: 1,4
解説:脊髄前根には遠心性の神経線維が走行する。運動神経、自律神経がそれである。感覚神経、内臓求心性神経など求心性の神経線維は後根を通る。

問題10: 3
解説:脳脊髄液は脈絡叢で産生され、クモ膜下腔を通じて硬膜静脈洞に排出される。側脳室は大脳半球に挟まれる形で存在する。視床(間脳)の位置に存在するのは第3脳室。

2009年11月5日木曜日

【解剖学問題11 呼吸器 その1(解答編)】

【解剖学問題11 呼吸器 その1(解答編)】

問題01: 3
解説:一部の頭蓋骨の中には空洞があり、これが鼻腔に開口している。この腔を
副鼻腔といい、
①前頭洞(前頭骨・・・中鼻道、
②蝶形骨洞(蝶形骨)・・・鼻腔の後上方
③篩骨洞(篩骨)・・・大部分が中鼻道
④上顎洞(上顎骨)・・・中鼻道

問題02: 1
解説:副鼻腔には・上顎洞・蝶形骨洞・前頭洞・篩骨洞の4つがある。

問題03: 3
解説:ちなみに最も大きいのは?

問題04: 4
解説:肺葉は右3葉、左2葉である。肺尖は鎖骨の上方約2〜3cmに及ぶ。肺は縦
隔の側面を形成するもので、縦隔の中には入れない。

問題05: 2
解説:肺葉は右3葉、左2葉であり、葉気管支も同数分かれる。水平裂は右肺に
あり、大動脈弓の下をくぐるのは左気管支である。その分、左気管支が右より長い。

問題06: 3
解説:喉頭隆起は甲状軟骨。

問題07: 2
解説:1:上顎洞は上顎骨の中にある最大の副鼻腔で、中鼻道に開口している。
2:前頭洞は前頭骨の中にある副鼻腔で、やはり中鼻道に開口している。
3:鼻涙管は、涙を貯留する鼻根部にある涙嚢からの導管で、下鼻道に開口している。
4:耳管は中耳の鼓室から延びる管で、鼓室の気圧を調節している。開口部は咽頭
上部で、耳管咽頭口という。

問題08: 3
解説:上顎洞は半月裂孔を通じて中鼻道に開口する。篩骨洞は、前・中・後の3
部に分かれ、前・中部は半月裂孔を通じて中鼻道に開口し、後部は上鼻道に開口
する。鼻涙管は、涙腺より分泌した涙を下鼻道に流す管である。耳管は、中耳に
ある鼓室と咽頭の耳管咽頭口を結ぶ管である。

問題09: 3
解説:肺は胸腔内にある1対の半円錐状の器官で、肺の表面と胸壁の内面は胸膜
(漿膜)に被われる。

問題10: 1
解説:肺尖、肺門は共に左右の肺にあり、右肺は上・中・下の三葉に分かれてい
るため水平裂ができる。また左肺は上下2葉に分かれている。肺の内側面である
縦隔面は心臓と接しているので、心圧痕といわれるくぼみがあり、左肺で著名。

【解剖学問題11 呼吸器 その1(問題編)】

【解剖学問題11 呼吸器 その1(問題編)】

問題01: 上顎洞が開口する部位はどれか。
1.総鼻道
2.上鼻道
3.中鼻道
4.下鼻道

問題02: 誤っているものを選べ。
1.副鼻腔には上顎洞、蝶形骨洞、前頭洞の3つがある。
2.上顎洞は副鼻腔中最も大きい。
3.咽頭で、後鼻孔からつらなる部位を咽頭鼻部という。
4.喉頭は軟骨性の支柱を有し、これを喉頭軟骨という。

問題03: 喉頭を構成する軟骨で対を成すのはどれか。
1.輪状軟骨
2.甲状軟骨
3.披裂軟骨
4.喉頭蓋軟骨

問題04: 肺について正しいのはどれか。
1.右肺は2葉、左肺は3葉からなる。
2.肺尖は鎖骨の下数cmに位置する。
3.肺は縦隔の中にある。
4.肺の栄養血管は気管支動脈である。

問題05: 正しいものを選べ。
1.左肺には水平裂がある。
2.葉気管支は右3本、左2本ある。
3.右気管支は大動脈弓の下をくぐる。
4.右気管支より左気管支のほうが短い。

問題06: 喉頭について誤っているものはどれか。
1.全て軟骨で出来ている
2.甲状軟骨が最も大きい
3.輪状軟骨は喉頭隆起を作る
4.喉頭蓋軟骨は弾性軟骨である

問題07: 上気道への開口部について誤っている組合せはどれか。
1.上顎洞-----中鼻道
2.前頭洞-----上鼻道
3.鼻涙管-----下鼻道
4.耳管---------咽頭

問題08: 下鼻道に開口するのはどれか。
1.上顎洞
2.篩骨洞
3.鼻涙管
4.耳管

問題09: 肺について誤っている記述はどれか。
1.右肺には水平裂がみられる。
2.肺の表面は臓側胸膜で包まれる。
3.胸膜腔は滑液で満たされる。
4.肺尖は鎖骨上方へ突出する。

問題10: 右肺にあって左肺にないのはどれか。
1.水平裂
2.心圧痕
3.肺尖
4.肺門

2009年11月4日水曜日

【解剖学問題10 骨格 その1(解答編)】

【解剖学問題10 骨格 その1(解答編)】

問題01: 4
解説:思春期までは骨髄は非常に造血能力が高く、赤色骨髄と呼ばれるが、それ以降は徐々に機能が低下し、脂肪細胞に入れ替わる。そのためやや黄色味がかった外見になり、黄色骨髄と呼ばれる。骨芽細胞は骨形成に重要な役割を担っており、骨吸収(骨破壊)には破骨細胞が関与する。膜内骨化とは主に骨幹とその周囲の骨膜との間に起こる骨形成のことで、短軸方向に成長していく。肩甲骨などの扁平な骨は主に膜内骨化によって形成されている。長骨では内部を疎な海綿質で形成することで、骨自体を軽量化し、骨髄の収納している。外部は密で硬い緻密質で強度を保っている。

問題02: 3
解説:強い弾性を持つ線維は弾性線維を多く含むものであり、外見上黄色(輪ゴムのような色)をしている。

問題03: 2
解説:前距腓靱帯は外果前縁から起こり距骨頚の外側部に付く。
内側(三角)靱帯は距腿関節の内側にある。
後距腓靱帯は外果窩から起こり距骨後突起の外側結節につく。

問題04: 1
解説:前縦靱帯は椎体の前面を覆う。
後縦靱帯は椎体の後面を覆う。
棘上靱帯は棘突起尖端を連結する。
棘間靱帯は棘突起間を連結する。
黄色靱帯は上下の椎弓間を連結する。

問題05: 2
解説:大結節は上腕骨に存在する。

問題06: 4
解説:中節骨は母指では存在しないため、片手に4本。

問題07: 4
解説:上顎骨は顔面頭蓋を構成するものである。
脳頭蓋(6種8個):後頭骨(1)、蝶形骨(1)、側頭骨(2)、頭頂骨(2)、前頭骨(1)、篩骨(1)
顔面頭蓋(9種15個):下鼻甲介(2)、涙骨(2)、鼻骨(2)、鋤骨(1)、上顎骨(2)、口蓋骨(2)、頬骨(2)、下顎骨(1)、舌骨(1)

問題08: 3
解説:球関節は多軸、蝶番関節は1軸性である。平面関節は可動性は少ない。

問題09: 1
解説:骨膜は骨表面を覆い、血管や神経の骨内への導入に役立つが、関節面には存在しない。そのため関節内骨折は血行が十分補われず、予後が悪い。

問題10: 1,2
解説:リスフラン関節は、内側楔状骨と第1中足骨、中間楔状骨と
第2中足骨、外側楔状骨と第3中足骨、
立方骨と第4・第5中足骨との間にある関節をいう。

【解剖学問題10 骨格 その1(問題編)】

【解剖学問題10 骨格 その1(問題編)】

問題01: 骨について正しいものを選べ。
1.骨芽細胞は骨吸収に関与している。
2.上腕骨は膜内骨化により長軸方向に成長する。
3.長骨の海綿質は緻密質の外側を覆う。
4.黄色骨髄は赤色骨髄より造血機能が低い。

問題02: 以下のうち最も強い弾性をもつ靱帯はどれか。
1.前縦靱帯
2.後縦靱帯
3.黄色靱帯
4.棘上靱帯

問題03: 外果下縁から起こり踵骨の外側につくのはどれか。
1.前距腓靱帯
2.踵腓靱帯
3.内側靱帯
4.後距腓靱帯

問題04: 脊柱の靱帯で正しいのはどれか。
1.黄色靱帯は上下の椎弓間を連結する。
2.棘上靱帯は椎骨横突起間を連結する。
3.前縦靱帯は椎体の後面を覆う。
4.棘間靱帯は上下の椎体間を連結する。

問題05: 大腿骨にないのはどれか。
1.殿筋粗面
2.大結節
3.転子窩
4.外側窩

問題06: 以下のうち誤っているのはどれか。
1.手根管には正中神経が通る
2.手根骨遠位列は大菱形骨、小菱形骨、有頭骨、有鈎骨からなる
3.手根骨近位列は舟状骨、月状骨、三角骨、豆状骨からなる
4.中節骨は5本ある

問題07: 次のうち誤っているのはどれか。
1.頬骨は前頭骨、上顎骨、側頭骨と接する。
2.側頭骨には茎状突起、頬骨突起、乳様突起が存在する。
3.下顎骨にはオトガイ孔が存在し、その中を動脈・静脈・神経が通る。
4.上顎骨は脳頭蓋(神経頭蓋)の構成に関与する。

問題08: 関節の形状について正しいものはどれか。
1.球関節の運動軸は2本である
2.蝶番関節の運動軸は3本である
3.鞍関節の対向する関節面は楕円である
4.平面関節は関節面が平面のため可動領域が広い

問題09: 長管骨について誤っているものを選びなさい。
1,骨膜は関節面を覆う。
2,皮質骨にはハバース管がある。
3,海綿骨は骨梁を形成している。
4,骨端軟骨板は長軸方向の成長にかかわる。

問題10: リスフラン関節を構成しないのはどれか。2つ選べ。
1.距骨
2.舟状骨
3.楔状骨
4.中足骨

2009年11月2日月曜日

【解剖学問題9 感覚器 その1(問題編)】

【解剖学問題9 感覚器 その1(問題編)】

問題01: 平衡斑があるのはどれか。
1.前庭
2.蝸牛
3.鼓室
4.半規管

問題02: 誤っているのはどれか。
1.鼓膜は外耳と中耳との境にある。
2.鼓室と咽頭とは耳管で連絡する。
3.蝸牛は体の回転運動の感受装置である。
4.半器官は3つの直交する面でアーチを描く。

問題03: 大脳皮質の機能局在について正しい組合せはどれか。
1.後頭葉後下端部―――聴覚
2.中心後回―――体性感覚
3.側頭葉上面―――視覚
4.前頭葉中前頭回―――嗅覚

問題04: 次のうち正しくない組合せはどれか。
1.眼球―――網膜
2.聴覚―――蝸牛
3.平衡覚―――コルチ器
4.小脳―――プルキンエ細胞

問題05: 外眼筋と支配神経との組合せで正しいのはどれか。
1.上斜筋--------動眼神経
2.外側直筋------外転神経
3.上直筋--------三叉神経
4.下直筋--------滑車神経

問題06: 耳について正しいのはどれか。
1.鼓膜はアブミ骨に接している。
2.前庭は蝸牛と三半規管とからなる。
3.コルチ器は三半規管にある。
4.耳管は咽頭に開口している。

問題07: 視覚器で正しい記述はどれか。
1.眼房水は毛様体上皮で分泌される
2.中心窩には視力が無い 
3.網膜の内側に脈絡膜が存在する
4.杆体は色を識別する

問題08: 舌前2/3の部分の味覚を司る神経はどれか。
1.舌下神経
2.迷走神経
3.顔面神経
4.舌咽神経

問題09: 膜迷路でないのはどれか。
1.前庭階
2.半規管膨大部
3.卵形嚢
4.蝸牛管

問題10: 皮膚の各部分について誤っている記述はどれか。
1.表皮は結合組織に富む。
2.真皮は膠原線維に富む。
3.皮下組織は脂肪組織に富む。
4.毛は角質に富む。

【解剖学問題9 感覚器 その1(解答編)】

【解剖学問題9 感覚器 その1(解答編)】

問題01: 1
解説:平衡斑とは内耳のうち前庭に存在する感覚受容器の名称。ここに有毛細胞が存在する。主に静的平衡感覚の受容を行う。ちなみに三半規管の受容器は半規管膨大部、蝸牛はコルチ器という。

問題02: 3
解説:迷路は蝸牛と前庭器からなるが、前庭器が体の回転運動を感受し、蝸牛は聴覚に関与する.蝸牛が平衡感覚に関与することはない。

問題03: 2
解説:聴覚は側頭葉上面、視覚は後頭葉後下端部、嗅覚は頭頂葉中心溝下端にある。

問題04: 3
解説:コルチ器は聴覚の受容器。

問題05: 2
解説:眼球を動かす骨格筋は外眼筋といい、6種類ある。そのうち、
1の上斜筋は滑車神経の支配を受け、2の外側直筋は外転神経の支配を受けている。また、
3の上直筋、4の下直筋および内側直筋と下斜筋(合計4筋)はともに動眼神経の支配を受けている。

問題06: 4
解説:1:鼓膜に接するのはツチ骨である。アブミ骨は内耳の前庭窓に接している。
2:内耳は側頭骨内にある。
3:前庭は卵形嚢、球形嚢からなる。
4:蝸牛は聴覚を司るところで、蝸牛に聴覚受容器としてコルチ器がある。

問題07: 1
解説:眼房水は毛様体上皮で分泌され、水晶体を挟んで前眼房、後眼房を潤し、栄養する。中心窩には錘体細胞が集まり、最も視覚の分解能が高い。網膜層上で視覚がないのは視神経乳頭。網膜は眼球の最内層にあり、その外側に脈絡膜、最外層に強膜がある。視細胞には2種類あり、杆体は明るさを、錘体は色を識別する。

問題08: 3
解説:後1/3は舌咽神経が支配する。舌の知覚(触覚・痛覚など)の支配神経と間違えないように注意する。

問題09: 1
解説:膜迷路とは聴覚、平衡感覚の受容器が存在する場所のリンパ(内リンパ)を内包する管状構造のことである。コルチ器を収める蝸牛管、前庭の卵形嚢・球形嚢、半規管の膨大部がそれにあたる。
前庭階とは蝸牛の中に存在するが、鼓室階とともに骨迷路に相当する。

問題10: 1
解説:皮膚は表面から表皮・真皮・皮下組織に分けられる。
表皮は重層扁平上皮であり、結合組織は含まない。また表皮の角化の特別の形が毛や爪であり、毛には角質を含んでいる。
真皮は表皮の下にある強靭な結合組織層であり、腱などと同様に膠原線維(コラーゲン)線維を多く含む。
皮下組織は脂肪組織に富む疎性結合組織層であり、そのため皮膚は下層の筋や骨に対して自由に動くことが出来る。