2009年11月13日金曜日

【解剖学問題17 骨格系 その2(解答編)】

【解剖学問題17 骨格系 その2(解答編)】

問題01: 2
解説:大坐骨孔は、寛骨の大坐骨切痕、仙骨および坐骨棘から仙骨および尾骨へ張る仙棘靭帯とによって囲まれた孔である。大坐骨切痕は、腸骨の下後腸骨棘と坐骨の坐骨結節との間の大きな陥凹である。大坐骨孔には梨状筋が通り、これによりさらに梨上筋上孔と梨状筋下孔とに分けられる。
上孔は上殿神経、同動・静脈が通り、下孔は、下殿神経、同・静脈、坐骨神経、陰部神経および内陰部動・静脈が通る。

問題02: 1
解説:正中環軸関節とは、第1頚椎(環椎)の前弓にある歯突起窩と第2頚椎(軸椎)の歯突起の前後関節面との関節で、頭蓋骨を回転させる車軸関節である。主に回旋運動に関与する。

問題03: 4
解説:腰椎には横突起はみられない。その代わり、胸椎では見られない副突起や乳頭突起が見られる。

問題04: 2,3
解説:1.股関節―――臼関節、4.胸鎖関節―――鞍関節

問題05: 2
解説:尺骨切痕は橈骨に見られる。

問題06: 4
解説:ラムダ縫合とは後頭骨と頭頂骨の間の縫合のこと。他に矢状縫合、冠状縫合がある。矢状縫合は左右の頭頂骨の間に、冠状縫合は前頭骨と頭頂上骨の間にみられる。

問題07: 3
解説:女性は男性と異なり骨盤内(子宮)で胎児を育成し、出産をする必要があるため、骨盤腔を広くする構造の違いが見られる。そのため仙骨岬角の突出が小さく、骨盤上口は横に広い楕円型をしている。腸骨棘の開きが大きく、恥骨角が大きい。男性は仙骨岬角の突出が見られ、骨盤上口はハート形をしている。

問題08: 3
解説:1.肩甲上腕関節(いわゆる肩関節)は球関節である。
2.腕尺関節は蝶番関節である。
3.4指の手根中手関節は可動性の少ない平面関節である。
4.母指のCM関節(手根中手関節)は鞍関節である。

問題09: 1
解説:月状骨と隣接していない骨は、豆状骨、大菱形骨、小菱形骨。

問題10: 3
解説:椎間板は椎骨と椎骨に挟まれ、衝撃緩衝材の役割を果たす。構造は膠原線維の層が年輪状に重なり、クッションの役割をする髄核を強固に収めている。頸椎横突孔はすべての頸椎に存在するが、椎骨動静脈を通すのは第7頸椎以外の6つの横突孔である。

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