【解剖学問題9 感覚器 その1(解答編)】
問題01: 1
解説:平衡斑とは内耳のうち前庭に存在する感覚受容器の名称。ここに有毛細胞が存在する。主に静的平衡感覚の受容を行う。ちなみに三半規管の受容器は半規管膨大部、蝸牛はコルチ器という。
問題02: 3
解説:迷路は蝸牛と前庭器からなるが、前庭器が体の回転運動を感受し、蝸牛は聴覚に関与する.蝸牛が平衡感覚に関与することはない。
問題03: 2
解説:聴覚は側頭葉上面、視覚は後頭葉後下端部、嗅覚は頭頂葉中心溝下端にある。
問題04: 3
解説:コルチ器は聴覚の受容器。
問題05: 2
解説:眼球を動かす骨格筋は外眼筋といい、6種類ある。そのうち、
1の上斜筋は滑車神経の支配を受け、2の外側直筋は外転神経の支配を受けている。また、
3の上直筋、4の下直筋および内側直筋と下斜筋(合計4筋)はともに動眼神経の支配を受けている。
問題06: 4
解説:1:鼓膜に接するのはツチ骨である。アブミ骨は内耳の前庭窓に接している。
2:内耳は側頭骨内にある。
3:前庭は卵形嚢、球形嚢からなる。
4:蝸牛は聴覚を司るところで、蝸牛に聴覚受容器としてコルチ器がある。
問題07: 1
解説:眼房水は毛様体上皮で分泌され、水晶体を挟んで前眼房、後眼房を潤し、栄養する。中心窩には錘体細胞が集まり、最も視覚の分解能が高い。網膜層上で視覚がないのは視神経乳頭。網膜は眼球の最内層にあり、その外側に脈絡膜、最外層に強膜がある。視細胞には2種類あり、杆体は明るさを、錘体は色を識別する。
問題08: 3
解説:後1/3は舌咽神経が支配する。舌の知覚(触覚・痛覚など)の支配神経と間違えないように注意する。
問題09: 1
解説:膜迷路とは聴覚、平衡感覚の受容器が存在する場所のリンパ(内リンパ)を内包する管状構造のことである。コルチ器を収める蝸牛管、前庭の卵形嚢・球形嚢、半規管の膨大部がそれにあたる。
前庭階とは蝸牛の中に存在するが、鼓室階とともに骨迷路に相当する。
問題10: 1
解説:皮膚は表面から表皮・真皮・皮下組織に分けられる。
表皮は重層扁平上皮であり、結合組織は含まない。また表皮の角化の特別の形が毛や爪であり、毛には角質を含んでいる。
真皮は表皮の下にある強靭な結合組織層であり、腱などと同様に膠原線維(コラーゲン)線維を多く含む。
皮下組織は脂肪組織に富む疎性結合組織層であり、そのため皮膚は下層の筋や骨に対して自由に動くことが出来る。
0 件のコメント:
コメントを投稿