2009年11月4日水曜日

【解剖学問題10 骨格 その1(解答編)】

【解剖学問題10 骨格 その1(解答編)】

問題01: 4
解説:思春期までは骨髄は非常に造血能力が高く、赤色骨髄と呼ばれるが、それ以降は徐々に機能が低下し、脂肪細胞に入れ替わる。そのためやや黄色味がかった外見になり、黄色骨髄と呼ばれる。骨芽細胞は骨形成に重要な役割を担っており、骨吸収(骨破壊)には破骨細胞が関与する。膜内骨化とは主に骨幹とその周囲の骨膜との間に起こる骨形成のことで、短軸方向に成長していく。肩甲骨などの扁平な骨は主に膜内骨化によって形成されている。長骨では内部を疎な海綿質で形成することで、骨自体を軽量化し、骨髄の収納している。外部は密で硬い緻密質で強度を保っている。

問題02: 3
解説:強い弾性を持つ線維は弾性線維を多く含むものであり、外見上黄色(輪ゴムのような色)をしている。

問題03: 2
解説:前距腓靱帯は外果前縁から起こり距骨頚の外側部に付く。
内側(三角)靱帯は距腿関節の内側にある。
後距腓靱帯は外果窩から起こり距骨後突起の外側結節につく。

問題04: 1
解説:前縦靱帯は椎体の前面を覆う。
後縦靱帯は椎体の後面を覆う。
棘上靱帯は棘突起尖端を連結する。
棘間靱帯は棘突起間を連結する。
黄色靱帯は上下の椎弓間を連結する。

問題05: 2
解説:大結節は上腕骨に存在する。

問題06: 4
解説:中節骨は母指では存在しないため、片手に4本。

問題07: 4
解説:上顎骨は顔面頭蓋を構成するものである。
脳頭蓋(6種8個):後頭骨(1)、蝶形骨(1)、側頭骨(2)、頭頂骨(2)、前頭骨(1)、篩骨(1)
顔面頭蓋(9種15個):下鼻甲介(2)、涙骨(2)、鼻骨(2)、鋤骨(1)、上顎骨(2)、口蓋骨(2)、頬骨(2)、下顎骨(1)、舌骨(1)

問題08: 3
解説:球関節は多軸、蝶番関節は1軸性である。平面関節は可動性は少ない。

問題09: 1
解説:骨膜は骨表面を覆い、血管や神経の骨内への導入に役立つが、関節面には存在しない。そのため関節内骨折は血行が十分補われず、予後が悪い。

問題10: 1,2
解説:リスフラン関節は、内側楔状骨と第1中足骨、中間楔状骨と
第2中足骨、外側楔状骨と第3中足骨、
立方骨と第4・第5中足骨との間にある関節をいう。

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